サクーが完全機能型高性能パターン電池の3Dプリントに成功したと発表

  • サクーは、完全な乾式プロセスで、熱管理用のパターン化開口部を持つカスタム形状・サイズの完全機能型電池の3Dプリントに成功した実績を持つ初の企業。
  • 積層造形のパイオニアである当社は、eモビリティー、航空宇宙、電気自動車、グリッドエネルギー貯蔵などの主要産業において、プリント電池の商業規模の生産に向けて順調に進んでいる。
  • Kavian™プラットフォームは、リチウムイオン電池、リチウム金属電池、固体電池など、世界水準のエネルギー密度と出力密度を持つプリント電池を量産スピードで実現可能

米カリフォルニア州サンノゼ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 変革的な積層造形と固体電池の企業であり、次世代SwiftPrint™電池やその他の複雑なアクティブデバイスの商業規模生産のための破壊的なKavian™プラットフォームソリューションを発明したサクー・コーポレーション(「サクー」)は、2020年12月からカスタム形状・サイズの完全機能型高性能電池の3Dプリントに一貫して成功していることを発表します。これらの電池は、サクーのシリコンバレー電池パイロットライン施設において、完全な乾式プロセスで、熱管理用のパターン化された開口部を含むパターン化セルとしてプリントされました。

これはこの種の製造成果として記録された初のものであり、当社のKavian™プラットフォームによる固体電池を含む次世代SwiftPrint™電池でサクーが計画している商業規模の生産に向けて、重要な前進となります。

サクーの最高技術責任者(CTO)であるKarl Littauは、次のようにコメントしています。「私たちの開発は、Kavian™プラットフォームが、リチウムイオン電池からリチウム金属電池、さらには固体電池まで、幅広い電池技術を商業規模かつ持続可能な形で生産できるようにすることを示しています。対して、従来の先進的なセル製造方法は、大量生産を妨げる中心的な障害に絶えず直面しています。さらに、当社のプリントプロセスは、完成した電池のエネルギー密度を大幅に向上させることができます。さらに、当社のプラットフォームでは、電池のフォームファクターをカスタマイズすることができます。つまり、カスタマイズされた形状やサイズによって、電池自体が製品デザインの一部になり得るのです。これは、先進的な電池製造に多大な影響を与える重要な瞬間です。

サクーは、低速のレイヤーオンレイヤープリントやスクリーンプリントという本質的に湿式のプロセス(不要な溶媒を除去するために多大なエネルギーを必要とし、プリント品質の不良や生産の不安定化に見舞われる)ではなく、専有的なマルチマテリアル/マルチレイヤーの手法で、パラレルかつ乾式のプロセスにて電池をプリントするための完全な産業化プロセスを発明しています。サクーの発明は、低コストかつ高速の製造が可能であると同時に、形状とフォームに柔軟性を持たせることができ、またクライアントと顧客にとって最も重要なコアカテゴリーに電池を提供することができます。例えば、サクーの最初のプリント電池は、C/5、IC電流レートでサイクル性能の成功を実証し、800-1000Wh/Lの高エネルギー密度を達成することが期待されています。

専有的なリチウム金属電池化学を利用したサクーのプリントプロセスは、最初の原材料から最後の即使用可能なパターン化電池まで含み、製造とエネルギー貯蔵の新しいパラダイムを創り出します。パターン化電池のプリントを実現することで、熱の動的調節における新しい道筋により、電池セル体積をより効果的に使用することができます。これにより、薄いサブセル電池構造を熱管理のための同一のパターン化開口部と共に整列積層させた場合は特に、固定部品、センサー、熱輸送経路を統合するとともに、パターン設計による制御が可能になります。

サクーの創設者で最高経営責任者(CEO)のロバート・バゲリは、次のように述べています。「私たちは、当社の新規Kavianプラットフォームによって、固体電池を大規模に製造するための既知のソリューションとして唯一のものを持っていると考えています。積層造形とバッテリーの当社チームが一丸となって、ほとんどの人が不可能だと考えていたことを成し遂げました。最初の原材料から最後の完全機能型高性能電池で完結する乾式プロセスでカスタム式のパターン化電池をプリントすることは、あらゆる産業にとって未来の電池の製造方法を変える可能性を持つ画期的な技術です。この節目となる成果は、当社のKavianプラットフォームと、2030年までに200GWhのエネルギー出力目標を目指す当社の商業規模の電池生産計画との統合を、世界的なパートナーギガファクトリーのネットワークを通じて推進するものです。」

サクーのKavian™プラットフォームは、他の電池メーカーに加え、自動車、eモビリティー、航空宇宙の大手メーカーに販売します。電池の大量生産を目指す企業は、サプライチェーンを短縮し、重要なセル性能や安全特性を高め、さらには本来的な材料やエネルギーの節約、持続可能性という利点を実現して、製品設計の革新性を最大限に高めることができます。さらに、サクーは独自の電池化学材料(リチウム金属電池と固体電池)のライセンスを計画しており、これらを従来のロール・ツー・ロール方式またはKavian™方式によるギガファクトリーで生産できるようにします。

サクーについて

サクーは先駆的な製造技術企業として、電池やその他の複雑なアクティブデバイスの商業規模での生産のために、破壊的な積層造形技術プラットフォームの手法を導入しています。当初の取り組みでは、エネルギー貯蔵に力点を置き、当社のKavian™プラットフォームを使用して、社会の化石燃料への依存を減らすことに役立つリチウム金属電池から全固体電池までの一連の次世代電池をプリントします。2016年に設立されたサクーは、本社のあるカリフォルニア州シリコンバレーで2つの施設、すなわち固体電池のパイロットライン施設と積層造形エンジニアリング施設を運営しています。より安全で持続可能な電化の未来に向けたサクーの前進と献身に関する詳細については、当社のウェブサイト(Sakuu.com)をご覧ください。

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