徳島県三好市東祖谷で開催された『雪合戦 四国大会』の様子をお届け パート1|雪を楽しむ秘境のイベント

徳島県三好市東祖谷にて、『第19回雪合戦 四国大会』が開催された。雪の秘境で行われる冬の一大イベント「雪合戦」。大雪の中で繰り広げられる熱い戦いを、祖谷地方の雪の様子と共に紹介する。

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四国のまんなかで雪合戦 積雪が多くスキー場もある三好市

四国というと温暖な気候を想像する人も多いだろうが、山間部の冬は厳しい。
徳島県三好市の祖谷地方もその例に漏れず、冬の山々は深い雪で覆われる。その雪を活かして「四国雪合戦」が開催されている。

「雪上のチェス」と呼ばれ、国際大会もあるスポーツ雪合戦

雪合戦といっても、ただ雪玉をぶつけ合う訳ではもちろんない。これは「スポーツ雪合戦」だ。
公式ルールに則り、1チーム (選手7名・補欠選手2名・監督1名の計10名まで)の内から7名の選手がコート内のシェルターを使用しながら、限られた数の雪球を相手チームにぶつけたり、フラッグを奪ったりする試合だ。

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1セット3分を3セット行い、相手のフラッグを奪うか雪球に当たらず残った選手の数で勝敗が決まる。
他のスポーツと同様に、作戦もとても大事だ。

また、日本雪合戦選手権大会や昭和新山国際雪合戦大会などの、雪合戦のオリンピックのような大会もあり、出場を目指しトレーニングに励むチームもある。

記録的な大雪に見舞われた祖谷

大会の数日前から西日本は記録的寒波に襲われ、当日の朝も雪が降っていた。
雪合戦会場までの道も雪で覆われ、山々の景色はとても美しいのだが、同時に険しい道のりとなった。
会場は深い雪に覆われ、今までで1番と言って良い程の雪合戦らしい光景だ。

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3年ぶりに集まる選手たち

雪合戦四国大会は、毎年1月最週末に祖谷で行われている。

しかし新型コロナウイルス感染症の影響のため、今年の雪合戦は3年ぶりの開催となる。
今年は少し規模を小さくして、エンジョイリーグのみの大会となった。

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「開催できなかった年があったことで今までのスタッフの気持ちも離れたかと思ったが、みんなでまた一緒にやろうと集まって出来たことが嬉しい」と実行委員長の藤村 健二さんは話してくれた。

試合開始!チームワークと戦術がカギとなる手に汗握る攻防

ホイッスルでいよいよ試合が始まる。フォワードの選手は、素早い動きでシェルターの後ろに滑り込んで入る。限られた数の雪球は、コート後方にいるバックスから、前方の選手へと送られてくる。
雪球が当たるとアウト、コートの外に出る。

早い球で相手のアウトを取る選手、シェルターに隠れた選手めがけて上から球が落ちるように投球する選手、と様々な角度で雪球を投げ合う。

フラッグを奪いヒーローになる選手、熱くなり相手のコートに大勢で入り反則負けでがっかりのチーム。
戦いはつづく。

パート2では、選手のインタビューと決勝戦の様子をリポートする。
>>徳島県三好市東祖谷で開催された『雪合戦 四国大会』の様子をお届け パート2|雪上の熱い戦い(2/19公開)

雪合戦四国大会

一般社団法人 三好市観光協会 〒778-0003 徳島県三好市池田町サラダ1893-1
TEL:0883-70-5804
FAX:0883-70-5805
Website:https://www.shikoku-yukigassen.jp/Default.aspx
※2024年の参加申し込みは9月頃より開始予定

(取材・文・写真: ショーン ラムジー)

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