3号車Niterra MOTUL Zの新たなメインスポンサーとなった『Niterra』って何?

 2月17日、日産自動車/日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)は、2023年のスーパーGT GT500クラスに参戦する4台のニッサンZ GT500のチーム体制、カラーリングを発表したが、2022年限りでクラフトスポーツがメインスポンサーから離れることになったNDDP RACINGは『Niterra MOTUL Z』という車名となった。この『Niterra』はこれまであまり聞き慣れなれなかった名だが、1月26日に発表された日本特殊陶業の新たな英文商号だ。

 日本特殊陶業は、クルマ好きにはお馴染みのスパークプラグを中心としたブランドである『NGK』、セラミック関連製品のブランドである『NTK』をもつ企業。2023年4月1日からグループは新たに『Niterra グループ』として生まれ変わり、今後グループ一丸となり、事業ポートフォリオ転換への取り組みをよりいっそう推進していくため、グループロゴの策定及びコーポレートロゴの刷新を行った。

 新たに策定された『Niterra』グループロゴ、コーポレートロゴが、今回Niterra MOTUL Zのボディに描かれるもので、読み方は『ニテラ』。日本国内では『Niterra』に『日本特殊陶業』を加えたロゴが使用される。なお『NGK』、『NTK』のブランドは継続して使用される。

 この『Niterra』は、ラテン語で「輝く」の意味を持つ「niteo」と、「地球」を表す「terra」を組み合わせた造語。持続可能な社会への貢献はもちろん、地球環境全体を輝かせる企業となる、というグループの想いや姿勢を表しているものだ。ロゴはグループのこれまでの歴史と、延長線上にない進化を遂げる次世代の企業像を、直線と曲線を組み合わせた独自のデザインで表現している。

 今回、ニッサン/NMCから発表された3号車のデザインイラストの右上部にもあるが、コーポレートカラーには宇宙から見た地球の色をイメージした落ち着きのあるアースグリーンと、ワンポイントで社会や地球を照らす存在を表現したシャインイエローが使用されている。これらのカラーにより、グループへの信頼感醸成や地球環境への貢献を行っていくという想いが込められている。

 2023年にスーパーGTへのサポートを行うことで、モータースポーツファンにとっては『NGK』のブランドとともに、すぐに『Niterra』が浸透していくことになりそうだ。

スーパーGT富士メーカーテスト NDDP RACINGの3号車ニッサンZ GT500

© 株式会社三栄