カーショウがWBC出場を断念 保険を確保できず「ガッカリだ」

日本時間2月18日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のアメリカ代表に選出されていたクレイトン・カーショウ(ドジャース)はWBC出場を断念したことを発表した。具体的な理由については言及しなかったが、メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、保険契約を確保できなかったことが原因となっているようだ。カーショウは現在、健康な状態でスプリング・トレーニングに参加しているが、昨季は2度の故障者リスト入りがあり、22試合の登板にとどまっていた。

サイ・ヤング賞3度を筆頭に輝かしい実績を誇り、昨年12月の時点でWBC出場の意向を固めていたカーショウ。WBC出場に向けて、メジャーリーグ機構や選手会、ドジャースと相談して解決策を見つけようとしたものの、結局はWBC出場を諦めることになってしまった。「非常にガッカリしている。いろいろな方法を模索したし、関係者全員が尽力してくれた。でも、上手くいかなかったんだ。本当に出場したかった。あのチームの一員としてプレーしたかった。最後のチャンスだったと思うからね。残念だけれど、シーズンに向けてしっかり準備を進めていくよ」と悔しさをにじませた。

WBC出場を断念したカーショウは今後、マーク・プライアー投手コーチとともにスプリング・トレーニングの調整を進めていくことになる。WBC出場のために例年よりも早くキャンプ地に到着していたため、オフを多めに設けたスケジュールが設定される可能性もあるとみられる。カーショウは「どのチームにとっても、選手をWBCに派遣することは最優先の選択ではない。でも(アンドリュー・フリードマン編成本部長を含めて)ドジャースはとても協力的だった」とチームへの感謝を口にしている。

アメリカ代表のトニー・リーギンスGMは「クレイトンが我々のために投げられないのは残念だ」とコメント。「クレイトンは早い段階でアメリカ代表としてプレーしたいという意思を示してくれた。我々は彼のことをリスペクトしているよ。早く彼の代わりを見つけないといけないね」と今後はカーショウの代わりにロースター入りする投手を見つける作業を急ぐ方針だ。

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