遺体の身元特定へ連携強化確認 岡山で県警察歯科医会研修会

連携強化の重要性を確認した県警察歯科医会の研修会

 歯の治療痕などから遺体の身元特定に協力している岡山県警察歯科医会の研修会が18日、岡山市北区石関町の県歯科医師会館で開かれ、会員や県警関係者ら約80人が連携強化の重要性を確認した。

 冒頭のあいさつで、西岡宏樹会長は「大規模災害など有事に向け、体制整備をさらに進めていこう」と述べた。檜垣重臣県警本部長は「今後とも捜査などへの協力をお願いしたい」と述べた。

 研修会は非公開で行われた。同会によると、県警担当者が身元不明遺体の現状や取り扱い状況を報告。中留真人・鳥取大医学部准教授が「法医学に携わる歯科医師に求められるもの」と題して講演した。

 同会は、1985年の日航機墜落事故で歯型の照合が身元確認に有効だったことを受けて翌年に発足。現在は県内の歯科医約1030人が所属している。

© 株式会社山陽新聞社