願い込め1500食 長瀞の不動寺で「七草粥まつり」 1年の無病息災と開運祈り炊き上げ 参拝者ら舌鼓

大釜で炊かれた七草粥を受け取る参拝客ら=7日午前11時ごろ、埼玉県長瀞町長瀞の不動寺

 人日(じんじつ)の節句の7日、長瀞町長瀞の不動寺で「七草粥(がゆ)まつり」が行われ、約1500食の七草粥が無料で振る舞われた。参拝客たちはセリやナズナなどの若草が入ったお粥で心身を温め、今年1年の無病息災を祈った。

 秩父鉄道グループ関係者らでつくる長瀞不動寺奉賛会は毎年1月7日に参拝者の開運を願って、手作り粥をふるまっている。今年も直径60センチの大釜に、コメ約30キロと春の七草、ニンジン、カブを入れ、愛情を込めて炊き上げた。

 境内には3年ぶりに露店が並び、お粥の提供が始まる午前11時前から、長い行列ができた。同9時ごろから並んだ本庄市の会社員福島悠さん(24)は「コロナ禍の規制が和らいだので、久々に来ることができた」と笑顔で話し、熱々の七草粥に舌鼓を打っていた。

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