過酷な不法労働 フィリピン最貧困エリアの子どもたちを追う 「子どもの瞳をみつめて」公開決定

瓜生敏彦、ビクター・タガロ監督のドキュメンタリー映画「子どもの瞳をみつめて」が、2023年4月29日より劇場公開されることが決まった。

「子どもの瞳をみつめて」は、第2のスモーキーマウンテンと呼ばれる、フィリピンの最貧困エリアにあるゴミ集積所パヤタス地区での、子どもたちとその過酷な不法労働について、8年以上の歳月をかけて撮影されたドキュメンタリー。急斜面の岩山でハンマーを振りかざして岩を砕く少年の姿から始まり、ダイオキシンの影響で水頭症になった少年と少女、過酷な荷物運びで背骨が曲がってしまった少年など、子どもたちの生活に密着して撮影されたさまざまなエピソードが描き出される。

監督は、フィリピン在住約40年の瓜生敏彦と、撮影監督のビクター・タガロ。ともに初監督作となる。黒沢清監督作品などの撮影監督で知られる瓜生敏彦は、実家が三里塚闘争の拠点となったことから、小川プロに所属してドキュメンタリー映画を学んだ。以降は多くの映画やテレビに参加し、次第に生活の拠点をマニラに移して撮影活動を行ってきた。子どもたちの無限な可能性を信じて、フィリピンで2001年に自費で無償の学校を設立。現在はNPO法人クリエイティブ・イメージ・ファウンデーションとして、教育による生活向上や演劇、音楽などを通した才能の開花を支援している。

【作品情報】
子どもの瞳をみつめて
2023年4月29日(土・祝)~新宿 K’s cinemaにてロードショー
配給:アウトサイド
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