飛ばしの練習に「重いバット」って正解!? アイテム選びの勘違い 高野あかり

父は“ゴルフ侍” 22年合格組・期待の大卒ルーキーが登場!

目標とする選手は飛ばし屋の葭葉ルミ。自身1Wの平均飛距離は230yd(撮影/小林司)

今回からレッスンを担当してくれるのは、昨年5度目の挑戦でプロテストに合格した高野あかりプロ。父はセントラルゴルフクラブNEWコース(千葉県)クラブチャンピオンでBSテレ東の『ゴルフ侍、見参!』に出演するほどの腕前、兄はプロを目指して研修生というゴルフ一家。今季の活躍が期待される彼女が、アベレージゴルファーの悩みに分かりやすく答えてくれる。

「飛距離が伸びない悩み」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーQさんの悩み】
「飛距離アップを目指し、クラブより重い素振りバットを毎日振り込んでいますが、いまいち効果が感じられません…。この練習法は、本当に意味があるのでしょうか?」

【高野あかりのレスキュー回答】
重い素振りバットは、フルスイングに耐えられる体力をつけるためには、とても効果的なアイテムです。ただし、同じ重量の器具だけを使い続けることはマンネリになりがちともいえます。なるべく重さや硬さの違うものを使用し、練習器具のバリエーションを増やすことをお勧めします。

1. 重いものばかりだと振り遅れがちに

腕のスピードに付いていけず 手が返り切らない(右×)(撮影/小林司)

素振りバットだけを振っていると、どうしてもクラブとの重量差があり、本番のスイングで振り遅れ気味になりやすいです。インパクトのタイミングが異なるため、フェースが戻るタイミングを計り切れなくなってしまいます。

2. “重さ”の異なる器具でスピード感を一定に

3種のウエイトを装備した「スーパースピードゴルフ」アスリートタイプを愛用(撮影/小林司)

バットの他に、3種類の重さの異なるトレーニング器具(素振り用クラブ)を使用します。軽→中→重と順番に振り、全て同じスピード感を保ちます。重さを変えても軽いときのように振り切れれば、ヘッドスピード向上につながります。

3. “硬さ”の異なる器具で体の軸を保つ

上体が前方(飛球側)に突っ込んでしまうと帯は減速してしまう(右×)(撮影/小林司)

重さだけではなく、硬さの違うアイテムも有効です。私は柔道の帯を片側だけ結び、フォローでトップスピードを迎えるように振ります。クラブとは異なるやわらかさを使うことで、普段はあまり意識しない体の軸ブレを抑える動きが体感できます。

【今回のまとめ】バット1本に固定する必要なし!

帯が用意できない場合はロングタオルで代用できる(撮影/小林司)

・重いものばかりだと振り遅れがちに。
重さの異なる器具でスピード感を一定に。
硬さの異なる器具で素振りを行う。

取材協力/ゴルフ倶楽部成田ハイツリー

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン