60周年のランボルギーニが現代美術家IKEUCHI氏とコラボレーション。ワンオフモデルを世界初公開

 ランボルギーニは2月21日、同社創立60周年を記念したプロジェクト『Chasing the Future(チェイシング・ザ・フューチャー)』の一貫として制作されたワンオフモデル『ランボルギーニ・ウラカンSTO タイムチェイサー_111100』を世界初公開した。このウラカンSTOは、イタリアのスーパーカーブランドと日本の現代美術家IKEUCHI氏のコラボレーションによって生み出された“世界に一台だけ”の特別モデルだ。

 1963年に創業したランボルギーニは今年2023年に60周年を迎える。同社は“The future began in 1963”をモットーに掲げ、この日本でアニバーサリーイヤーを祝うプロジェクトを立ち上げた。それが前述のモットーにインスパイアを受けたウラカンSTO タイムチェイサー_111100と“タイムギャザー”と呼ばれるオブジェの製作を含む共同プロジェクト『Chasing the Future』だ。

 東京で発表されたふたつのコラボレーション・アートはいずれも、2010年代初頭のアートシーンに登場して以来、その類まれな才能で瞬く間に世界中から注目されているIKEUCHI氏が手掛けたもの。

 同氏自身のテーマである“サイバネティクス”と、ランボルギーニの60年の歴史、つね時代の先端を行き、過去のルールを破る創造的表現という共通の価値をウラカンSTOで表現。その中ではランボルギーニの節目を彩ってきたカウンタック 25thアニバーサリーやディアブロ SE30、ムルシエラゴ 40thアニバーサリー、アヴェンタドールLP720-4 50thアニバーサリーといった記念モデルからオリジナル部品を使用して制作したパーツも含まれている。

 また、ボディカラーには歴代のアニバーサリーモデルのローンチカラーが採用されたほか、ネーミングには『60』のバイナリーコード(2進数で表現されたコード)である“111100”が用いられた。

 そんなランボルギーニSTO タイムチェイサー_111100とあわせて公開されたタイムギャザーもまた、ランボルギーニの進化というレンズを通して、過去、現在、未来というIKEUCHI氏のビジョンを凝縮したアートピースだ。レーシングシミュレーターを思わせる同作品は、ランボルギーニのオリジナルパーツを組み合わせて製作されている。

「ランボルギーニのようなブランドと、とくに60周年という記念すべき年にコラボレーションを実現することができ大変光栄です」と語ったIKEUCHI氏。

「ランボルギーニは、私のアートと同じように、つねに未来をカタチづくり、つねに挑戦しようと努力しているブランドです。タイムギャザーとウラカンSTO タイムチェイサー_111100は歴代のアニバーサリーモデルのオリジナルパーツを取り込んで制作しており、ランボルギーニの歴史を讃えるものでもあります」

「進化を続けるランボルギーニの門出として、オーナー様はもちろんのこと、多くの方にこの作品を楽しんでいただければと思っています」

 また、日本におけるアウトモビリ・ランボルギーニのトップ、ダビデ・スフレコラ氏も「このような素晴らしい作品を日本の未来を背負うアーティストと一緒に作り上げることができ大変うれしく思います」とコメント。

「色彩豊かな国をより一層彩るブランドとして、このコラボレーションは日本とアウトモビリ・ランボルギーニの認知度をさらに高めることに貢献するでしょう」と語っている。

2月21日に東京で世界初公開されたランボルギーニ・ウラカンSTO タイムチェイサー_111100
世界に一台だけのウラカンSTOとして制作された『ランボルギーニ・ウラカンSTO Time Chaser_111100』
ウラカンSTO タイムチェイサー_111100は、ランボルギーニの歴代アニバーサリーモデルのオリジナルパーツを取り込んで制作された
ランボルギーニと現代美術家IKEUCHI氏のコラボレーションモデル『ランボルギーニ・ウラカンSTO タイムチェイサー_111100』
IKEUCHI氏は1990年東京生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科卒業。サイバーパンクやロボットアニメに影響を受け、プラモデルと工業製品のパーツを組み合わせることで従来の機能性に加え、未来像を表現する現代美術家
IKEUCHI氏が手掛けたアート作品『Time Gazer(タイムギャザー)』
「壊れたマザーボード、プラスチック、電気配線などを複雑に組み合わせてサイバーパンクの黙示録的な美学を確立し、数千年の伝統と現代文化に彩られた日本で、IKEUCHI氏は人間とテクノロジーのつながりを増幅させ掘り下げている」とダビデ・スフレコ氏

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