「どうせビリ候補、失うものない」J2初挑戦の藤枝 “超攻撃的サッカー”支えるキーマンに直撃

明治安田生命J2リーグに今季初挑戦する藤枝MYFCは、開幕戦でいわきFCを下し、歴史的初勝利を挙げた。次節は待ちに待ったホーム開幕戦(2月25日対V・ファーレン長崎)。就任3年目の須藤大輔監督と杉田真彦キャプテン(静岡市出身)に地元戦への意気込みを、LIVEしずおかの瀬崎一耀、井手春希両キャスターが聞いた。

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<瀬崎一耀キャスター>

「3点取られても、4点取り返すという魅力的なサッカーを繰り広げる藤枝、開幕戦の先制点も杉田キャプテンが起点となり、いい時間帯に取れた」

<杉田真彦キャプテン>

「ミドルレンジからのシュートは大きく外れてしまったが、これが結果的に起点になった」

<瀬崎キャスター>

「追加点はGKからの展開だった」

<須藤大輔監督>

「立ち位置で、遠い選手から集結していくことが見事にはまり、横山(暁之選手)が素晴らしいゴールを決めてくれた。まさに狙い通り」

<瀬崎キャスター>

「さらに前半終了間際、再び、FW渡邉りょう選手がゴールを挙げ3-0としたが、後半は相手の反撃を受ける形となってしまった」

<杉田キャプテン>

「いわきの勢いに押されたのと、自分たちが後半、いい入りが出来なかったのが悔しい」

初挑戦J2の舞台にも自信を見せる須藤大輔監督(写真右)と杉田真彦キャプテン

<瀬崎キャスター>

「1点差まで詰め寄られるが、最後まで粘り強く戦い、3-2で勝利し、J2初戦でクラブの歴史に残る1勝を掴んだ。あらためて、初めてのJ2はどうだったか」

<杉田キャプテン>

「藤枝としてもJ2初挑戦、開幕戦を勝利で飾れたのは嬉しかった。(開幕戦は)ワクワクした。思い切ったプレーをすることを心がけた」

<瀬崎キャスター>

「いわきは昨季1勝もできなかった相手。開幕戦へのモチベーションは高かったか」

<須藤監督>

「我々がJ2で戦う以上は、相手に対して、勝たなければ始まらない。そういう意味ではすごく大きな1勝、J2で戦う準備が整った、という気分」

<瀬崎キャスター>

「チームの雰囲気はどうだったか」

<須藤監督>

「やはり、杉田のひと言がチームを動かす原動力となっている。彼にはこれからもいろんな場面で活躍してもらいたい」

<井手春希キャスター>

「杉田選手は開幕戦のロッカーで、こんな言葉でチームの士気を高めていた」

<開幕戦のロッカールームより>

「(杉田)どうせ、ビリ候補です。どうせビリ候補だからこそ、失うものはないし、思い切ってやれるプレーがたくさんある。この試合、いわきに借りを返すためにも勝って、静岡に帰りましょう」

<井手キャスター>

「この言葉を発した真意とは」

<杉田キャプテン>

「(いわきに向かう)バスの中で、サッカー専門誌を見ていた時にいろんな評論家の順位予想がほとんど藤枝が最下位で『そんな感じで見られているのか』と。だったら、逆に気持ちが楽になったし、思い切ってやろうと、その思いをそのまま試合前のロッカーでチームメートに伝え、試合に臨んだ」

<井手キャスター>

「逆に燃えたか、モチベーション上がったか」

<杉田キャプテン>

「燃えた。まず、藤枝がJ2に昇格することも予想されていなかったし、またそれを覆してやるって、何でもできちゃう、思い切ってできる」

<井手キャスター>

「今週いよいよホーム開幕戦を迎えるが、超攻撃的サッカーの中でも、ここが注目というポイントはあるか」

<須藤監督>

「いわき戦のゴールでもわかるようにフィールド全体を使うことプラスアルファ、相手がボールを持った時は集結していく、まるでアコーディオンのような動きをみているだけでも、楽しいと思うのでそこを注目してほしい」

<井手キャスター>

「須藤監督の豪快なガッツポーズも気になる」

<須藤監督>

「まだまだ(アクションは)小さいかなと。もっともっとエンターテインメントサッカーですから、エンターテインメント感を出していきたい」

<杉田キャプテン>

「(須藤監督のガッツポーズは)情熱100% ガッツポーズもそうだが、アコーディオンやフィロソフィーとか横文字を多用するので、たまに『え?』ということになることもある(苦笑)」

<須藤監督>

「では、日本語で勝負する(笑)」

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