プレマ、ル・マン24時間への招待権を行使せず。WECにフル参戦する2台のみエントリーへ

 WEC世界耐久選手権に参戦するプレマは、100周年大会となる2023年のル・マン24時間レースに向けて手にしている自動招待枠の権利を行使しないことを表明した。

 2022年、WECに1台、そしてELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズに1台のオレカ07・ギブソンを投入していたプレマは、ELMSにおけるLMP2タイトル獲得によって、2023年ル・マン24時間レースへの自動招待枠を手にしていた。

 既報のとおり、2023年のプレマは2台のオレカ07をWECのLMP2クラスへ集中して投入。WECにフル参戦する車両はル・マン24時間のエントリーにも含まれるため、チームは自動招待枠により3台目の車両をル・マンにエントリーする権利を有していた。

 チーム代表のレネ・ロジンは「WECの全戦を通じて、常に2台のマシンで戦うことに集中するつもりだ」と語っている。

「2023年のフルタイム・ラインアップを維持することが、レースと選手権全体に対する我々のチャンスを最大化する方法であると考える」

プレマ・レーシングはシリーズ参戦初年度にしてELMS王座を獲得した

 プレマは、2023年のル・マンへの自動招待を受けた13チームのうちのひとつである。ELMSからは、パニス・レーシングとクール・レーシングがLMP2クラスの、そしてプレマのパートナーであるアイアン・リンクスがGTEアマクラスに自動招待される3チームのうちの1チームとして、それぞれ出場権を獲得している。

 プレマは2月上旬にWECのドライバーラインアップを発表。ドリアーヌ・ピンは、元F1ドライバーのダニール・クビアト、ランボルギーニ・ファクトリーのエース、ミルコ・ボルトロッティとともに63号車オレカをドライブする予定だ。

 姉妹車の9号車は、ファン・マヌエル・コレア、フィリップ・ウグラン、ベント・フィスカールがドライブし、コレアがFIA F2に参戦する週末においては、アンドレア・カルダレッリがその代役を務める。

 プレマの2台体制でのWEC参戦は、アイアン・リンクスとの協力の下で2024年に開始されるランボルギーニLMDhプログラムへ向けた準備の一環である。

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