F1復帰に向け、2カ月間の厳しいトレーニングに取り組んだヒュルケンベルグ「準備は整った」

 ハースのニコ・ヒュルケンベルグは、F1復帰に向けて2カ月間厳しい身体トレーニングを行い、「シャープでフレッシュになり、準備は完了した」という。

 ヒュルケンベルグは2020年と2022年に数回アストンマーティンF1から代役としてF1に出走したが、ルノーで過ごした2019年以降はF1でフルタイムではレースをしていない。35歳のベテランであるヒュルケンベルグは181回のレースに出走してきたが、表彰台未登壇ドライバーの最多出走記録というそれほどありがたくない記録を保持している。

 来週バーレーンで行われるプレシーズンテストにおいて2023年型マシンで走行するのに、ヒュルケンベルグには1日半の時間しかないが、先週シルバーストンで行われたハースのVF-23のシェイクダウンでは、短時間ながら走行を行った。

 それでもヒュルケンベルグは身体的には十分に仕上がっており、仕事に戻る準備はできているという。

「オフシーズンはいろいろなことがあった」とヒュルケンベルグは語った。

「ジムで多くの時間を過ごした。正直なところハードな2カ月間だったけれど、時間を有効に使ってまた体力を取り戻したよ」

「もちろん家族や友人とのクリスマスの時間もあった。全体的に楽しい時間だった。でも今ではシャープでフレッシュになり、準備は整っている」

 ヒュルケンベルグは30歳のケビン・マグヌッセンと組むが、彼らはF1グリッドで最も経験豊富なラインアップを形成している。これはチーム代表のギュンター・シュタイナーが意図的に選択したことだ。

 過去には、ふたりのドライバーの間にはコース上での争いから多少の摩擦があったが、今ではもう過ぎ去ったことだ。ヒュルケンベルグはチームメイトとの仕事上の関係に何の懸念も抱いていない。

「今はお互いを知ろうとしているところだ」とヒュルケンベルグは述べた。

「何度か一緒にレースをしないと、ドライバーのドライビングスタイルを判断するのは難しい」

「データを見て比較できるようにする必要がある。答えが出るまでには少しの時間がかかる。でも仕事上の関係については、何の心配もしていないよ」

「彼は本当にプロフェッショナルだし、経験も豊富だ。チームを前進させるために、互いにプッシュしていくことになるだろう」

ファクトリーで2023年型『VF-23』をお披露目するハースF1
シルバーストンでVF-23のシェイクダウンを行うケビン・マグヌッセン(ハース)

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