チームメイトなのにメッチャメッチャ仲が悪かった7組のスター

サッカーはチームスポーツであり、チームメイトの存在は不可欠だ。ただ、どうしてもうまくいかないケースもある。

ここでは、『fourfourtwo』による「絶対的な不仲だったチームメイトたち」を見てみよう。

ズラタン・イブラヒモヴィッチvsラファエル・ファンデルファールト

アヤックスで同僚だった2人は2004年のオランダ代表対スウェーデン代表戦で激突。

前半7分で負傷交代したファンデルファールトは足首の怪我をイブラのせいにした。

すると、イブラは「わざとじゃないのは分かってるだろ。まだ俺を責めるなら、両足を折ってやる。その時はわざとだ」と反論。チャーミングだ。

テディ・シェリンガムvsアンディ・コール

マンチェスター・ユナイテッドとイングランド代表で同僚だった2人。

コールは代表にデビューした1995年のウルグアイ戦で5歳年上のシェリンガムと交代で投入された際の出来事をこう振り返っている。

「(ウェンブリーで)6万人ほどの観客が見つめるなか、自分はピッチに入ったんだ。

シェリンガムが下がってきた。『グッドラック、Coley』とか、軽い握手をしてくれると思った。

自分は握手をしようとしたが、彼はそれを無視した。露骨に無視した。当時もそれからも理由は分からない」

ピッチ上ではまずまずの相性だった2人だが、ピッチ外では一切言葉を交わさず。

ユナイテッドのレジェンドDFギャリー・パリスターが「君はテディと話さないし、彼も君とは話さない。でも、少なくとも君は彼とうまくプレーしている」とコールに話したこともあった。

ローター・マテウスvsシュテファン・エッフェンベルク

バイエルン・ミュンヘンとドイツ代表で同僚だった2人は常にやり合っていた。

エッフェンベルクは、マテウスは意気地なしで、1990年W杯決勝でPKを蹴らなかったと指摘。

一方、マテウスは2001年のハンザ・ロストック戦に敗れた直後、彼を追い出すようにバイエルンに告げた。

エッフェは自分の自伝の一章を、宿敵マテウスに捧げたほど。その章は白紙となっており、「マテウスがサッカーについて知っていること」というタイトルが付けられていた。

パトリック・クライファートvsルート・ファンニステルローイ

オランダ代表でチームメイトだった2人。

2004年、クライファートはニューカッスルでのナイトライフを満喫していた。一方、真面目なファンニステルローイは代表で一緒になった際、相方の態度に不満を抱くことに。

スコットランドとのEURO2004予選プレーオフ1stレグ後、クライファートはアムステルダムのダンスイベントに繰り出した。そのことでファンニステルローイはパートナーへの攻撃を精鋭化させることに。

「俺一人では無理。前線を牽引するオランダ人選手が俺だけでは無理だ」と言い放ったのだ。

ディック・アドフォカート監督は2人をどうにかしようと手を尽くしたがうまくいかなかった(ちなみに2人とも1976年7月1日生まれで、生年月日が全く同じ)。

オリヴァー・カーンvsイェンス・レーマン

ドイツ代表の守護神をめぐって争った2人は、常に互いを非難し合っていた。

カーンはアーセナルでスペイン人GKアルムニアにポジションを奪われたレーマンを笑い者にした。一方、レーマンも「自分には24歳の恋人なんていない。人生観が違う」とカーンとバーテンダーとの関係を揶揄するなど応戦。

ただ、レーマンはアーセナルではアルムニアとも不仲だった。

チーム内で最も人気あるメンバーのひとりだったアルムニアは「自分を嫌っている人間がいるのは驚きでしかない。彼が僕を嫌っているのは分かる。こんなことは経験したことがない。GKたちとはお互いにリスペクトしてきた。彼が僕をリスペクトしない理由は分からない。でも、彼とは一切関わりたくない。彼の発言や考えはどうでもいいので、彼の発言を頭に入れないようにしている」と言い放っている。

エジムンドvsロマーリオ

ブラジル代表とヴァスコ・ダ・ガマでチームメイトだった両者。

2人の悪童が1999年にヴァスコでタッグを組んだ際、「夢の競演」とファンは歓喜した。だが、それは巨大なエゴの衝突になってしまった。

ともに練習を好まず、リオのビーチでフットバレーをするほうが好きだったが、1998年の時点で友情は終わりを告げていた。

ロマーリオはトイレの入り口にしぼんだボールに座るエジムンドの漫画を貼り、その反対のドアには元彼女が描かれていたのである。

マウロ・イカルディvsマキシ・ロペス

当初、サンプドリアで同僚になった2人は親友だった。

だが、イカルディがマキシの前妻であるワンダ・ナラと結婚したことで関係性は悪化。

その後、2人は敵同士として対戦すると、マキシは試合前にイカルディとの握手を拒否した。

イカルディはこう話している。「残念だが、こういうことは起こる。ある種の人々の無知によるものだ。俺は手を差し出した、礼儀正しいからね」。

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