運転士が居眠り、JR横浜線矢部駅で60メートルオーバーラン 停止位置戻さず、次の相模原駅まで運転

JR横浜線(資料写真)

 JR東日本横浜支社は23日、30代の男性運転士が22日夜に横浜線東神奈川発八王子行き下り普通電車を運転中に一時的に居眠りし、矢部駅(相模原市中央区)でオーバーランするトラブルがあったと発表した。けが人はいなかった。

 同支社によると、電車は22日午後11時20分ごろ、矢部駅を約60メートル行き過ぎて停車した。後退すると近くの踏切が誤作動する恐れがあるため停止位置を戻さず、次の相模原駅まで運転。矢部駅で降車予定だった乗客約70人は、相模原駅で上り電車への乗り換えを案内したという。運転士は「手前の淵野辺駅発車後、眠気を感じており、矢部駅進入の際に駅到着に気付いて非常ブレーキをかけた」と説明しているという。

 影響で上下線が遅れ、約600人に影響した。運転士の健康状態に問題はなく、同支社は「同種事案を繰り返さないよう指導を徹底する」とした。

© 株式会社神奈川新聞社