海岸ごみ問題知って 県が絵本制作

大淀幼稚園で行われた「かえるくんのかわくだり」の読み聞かせ

 県は子どもたちに海や海岸のごみ問題を身近に感じてもらおうと、海洋ごみをテーマにした絵本「かえるくんのかわくだり」を制作した。17日は宮崎市の大淀幼稚園(菊池武志園長)で読み聞かせを行った。
 絵本は森に住む「かえるくん」が、川や海岸でごみに苦しめられる魚やカモメなどに出会うストーリー。生き物の目線からごみを持ち帰るよう訴えかける内容で、本県にゆかりのあるコピーライターらがシナリオやイラストを担当した。
 同日の読み聞かせでは、テレビアナウンサーが絵本を朗読。同園の年長児42人が読み手の呼びかけに応えたり、展開に一喜一憂したりしていた。吉原大翔(ひろと)君(6)は「小さなごみでも、生き物にとっては危険だと知った。また読みたい」と話していた。
 絵本は県立図書館や各市町村の公立図書館などに配布した。県循環社会推進課の佐多なるみ主事(23)は「家族で読んで、海洋ごみやポイ捨てについて考えるきっかけにしてほしい」と話していた。

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