「すごいんだけど ヒヤヒヤするからやめない?」動物たちの日常を飼育係がSNS発信 動物園のつぶやき展

23日は天皇誕生日、祝日ということで動物園の様子を取材してきました。飼育員の愛情たっぷり、こんな企画展が始まっています。

広島市安佐北区の安佐動物公園です。祝日の23日は、朝9時の開園から家族連れなど、多くのお客さんでにぎわっていました。動物たちものんびりした様子…。

そんな中、ある企画展が園内で始まりました。 こちらは、反り返って食事をしているヤギの写真です。撮影したのは、飼育員。

飼育員のコメント
「あのさぁ、すごいんだけど、ヒヤヒヤするからやめない?」

ふだんから動物たちに愛情をもって接している飼育員ならではのコメントが添えられています。

安佐動物公園では、2015年からSNSで動物の日常の姿やふだん、なかなか目にしない姿を発信していますが、今回はその中から厳選したおよそ60枚の画像をパネルにして展示。題して「動物園のつぶやき展」です。

広島市安佐動物公園 企画広報係長 川田正樹 さん
「飼育係の目線は動物たちを大事に思っている。そういったところをしっかり見ていると思う。さらに飼育係のコメントをつけて、動物たちの思いを伝えています」

「わたしは、これ(レッサーパンダ)がいいと思いました。ここに書いてありますけど、(食べている)リンゴがマイクに見えてしまう。2人がデュエットしているようでおもしろい」

シマウマの飼育を担当している佐藤さんは…

広島市安佐動物公園 飼育係 佐藤周平 さん
「コロナ禍になって、お客さんに (動物の魅力を)直接、伝える機会が減った。そんな中で日常を伝えるのは、こちらもやりがいがある」

生の動物たちを見に来ているお客さんですが、こうした飼育員による撮影ならではの画像については…

訪れた人たち
「動物の自然な姿を見ることができるので、とてもいいと思う。自然な姿を見る機会はないので、こういった展示はいいと思う」

「写真を見ているだけでは分からないので、説明があって分かりやすい」

評判は上々です。「動物園のつぶやき展」は、来月12日まで開かれているということです。安佐動物公園は、より動物たちを身近に感じてもらう機会になればとしています。

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