DRONE FUND、自動船舶ロボット「Marine Drone」開発の炎重工へ出資

Marine Droneはユーザーの使用用途に応じたカスタマイズが可能な、ミニボートサイズ(船体3mx3m以下、出力2馬力以下)の自動船舶ロボット。現在の法令下で無人航行が可能なミニボートサイズに特化した製品開発を行うことで、ユーザーが使用する際の手間や複雑さを減らすことに成功している。

炎重工によると、養殖業における給餌を自動化する給餌ロボットや、人を乗せて水上を移動できる海床ロボット、密漁対策の監視船ロボットなどをはじめとした、幅広い分野での利用が想定されているという。水上及び船舶業界において、人力で行っていた作業をMarine Droneが代替することにより、人手不足や重労働などの様々な課題解決に貢献することが期待される。

炎重工の古澤洋将氏は次のようにコメントしている。

古澤氏:「Marine Drone」は、ミニボート等の法令に準拠しており、導入にあたっては船舶免許や船舶検査が不要で、どなたでもお使いになれます。最大12名程度が乗船(最大積載量1.5トン)できる大きなものから、持ち運びができる小さなものまでご用意しております。バッテリと電動モータを用いているため、動作音はとても静かで小回りが利き、環境にも優しいシステムです。

DRONE FUNDの大前創希氏は次のようにコメントしている。

大前氏:実際に海床ロボット(Marine Droneの一製品)に乗船した際に、非常にスムーズかつ直感的な移動をすることに驚き、フィールドでの活躍への期待が高まりました。
一般的に水上ドローンは、空中を舞台に活躍するドローンに比べ、重力に反した動きをしないため、エネルギー効率に優れております。また、現行の法令下で実装可能なサイズでの展開を行っていることから、スピーディーなプロダクト導入が期待される点に魅力を感じ、投資の意思決定をいたしました。陸・海・空、全てのフィールドで、ドローンやロボットが活躍できる未来に向けて、炎重工社の支援を進めていきます。

▶︎炎重工株式会社

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