久世中3年横山さん 角界へ壮行会 高田川部屋 兄の真庭山と活躍期待

角界入りが決まり、高田川親方(右)から激励される横山翔大さん=久世中

 大相撲の高田川部屋に真庭・久世中3年の横山翔大さん(15)の入門が決まり、24日、同中で壮行会が行われた。4月の新弟子検査に合格すれば5月場所でデビューする予定。168センチ、82キロの横山さんは「大きな相手を翻弄(ほんろう)する力士になりたい」と抱負を語り、2019年に同じ部屋に入門した4歳上の兄で序二段の真庭山(本名・横山新(あらた))とともに活躍を目指す。

 横山さんは小学5年で相撲を始め、岡山市のクラブや真庭市の教室で腕を磨いた。鋭い立ち合いと相手の力をかわしながら繰り出す下手出し投げが持ち味で、中学では岡山県内の各大会で常に上位に名を連ねた。

 伯父が高田川部屋に所属する立行司の第41代式守伊之助と同窓生という縁で、幼少期から同部屋に出入りし、兄の背中を追って入門を決意した。

 24日には高田川親方(元関脇安芸乃島)が同中にあいさつに訪れ、「俊敏性があって動きも良い。兄弟で切磋琢磨(せっさたくま)し、高みを目指そう」と横山さんを激励。全校生徒ら約290人が出席した壮行会では丸山敬三校長が「郷土の期待と誇りを胸に相撲道にまい進してほしい」とエールを送った。

 岡山県出身の現役力士は横山さんで8人目となる。

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