仕事帰りに切り付けか…横浜の62歳男を再逮捕 川口の45歳男性への傷害容疑 「やっていない」容疑否認

埼玉県警察本部=埼玉県さいたま市浦和区高砂

 埼玉県川口市の歩道で1日、通行中の女性(61)と男性(45)が短時間に刃物のようなもので切り付けられた事件で、県警捜査1課と川口署は24日、男性への傷害の疑いで、横浜市保土ケ谷区瀬戸ケ谷町、会社員の男(62)を再逮捕した。現場近くでは男性が切られる約5分前にも、約400メートル離れた歩道で女性が同様の被害に遭っており、県警は男が関与しているとみて、捜査している。

 再逮捕容疑は1日午後6時25分ごろ、川口市末広1丁目の歩道を歩いて駅から帰宅していた男性会社員=川口市=の左太ももをすれ違いざまに刃物のようなもので切り付け、けがをさせた疑い。男性はズボンの上から約7センチ切られ、約2週間の加療を要する軽傷だった。県警の調べに、「私はやっていません」と容疑を否認しているという。

 捜査1課によると、犯行時間前後の防犯カメラ映像の精査などから男性に対する犯行を特定した。男性は同じ日に付近で女性が同様に切られたことを知り、翌2日に「同じ被害に遭ったかもしれない」と川口署に通報した。男は川口市内に勤務していて、勤務先からの帰り道で犯行に及んだとみられる。

 男は同じ日に横浜市保土ケ谷区の歩道で男性の太ももを切り付けたとして、4日に神奈川県警に傷害容疑で逮捕されていて、埼玉県警が関連を調べていた。川口の事件後、横浜市内まで電車で移動したとみられている。

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