海きららの人気者「タマカイ」死ぬ 全長185センチ、体重100キロ 圧巻の存在感

長年人気者だったタマカイが死に、設置された献花台=佐世保市鹿子前町、海きらら

 長崎県佐世保市の九十九島水族館(海きらら)で飼育されていた大型魚「タマカイ」が20日死んだ。26年に渡って注目を集めた“人気者”の死を残念がる声が広がっている。
 海きららによると、タマカイはハタ科の魚で同市の九十九島周辺では珍しいという。捕獲した漁師が1996年に寄贈。どのスタッフよりも“在籍”期間が長い。全長約185センチ、体重約100キロの圧巻の大きさと、小型のサメも丸のみにする抜群のインパクトで来館者に人気だった。昨年1月末から体調を崩し、投薬や注射などの治療をしていたが、飼育員の願いは届かなかった。
 施設入り口に献花台を設置。等身大のパネルを置き、飼育員らの感謝のメッセージを添えている。3月末まで来館者のメッセージや花も受け付ける。
 秋山仁館長は「長年見守ってくれて感謝している。最後のお別れをしに来てほしい」と話した。今後、剥製にして展示することも検討していく。

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