早春華やぐ 倉敷雛めぐり開幕 美観地区など170カ所

あでやかな雛飾りを楽しむ来場者=倉敷市中央、新渓園

 早春の倉敷市を雛(ひな)飾りで彩る「倉敷雛めぐり」(市や商工団体の実行委主催)が25日始まった。市内各所の観光施設や商店に江戸期から現代までの多彩な約1500組が登場し、観光客があでやかな雰囲気を楽しんでいる。3月12日まで。

 桃の節句(3日)にちなむ恒例行事で、会場は約170カ所。このうち美観地区の大原家旧別邸・新渓園(同市中央)は新型コロナウイルスの影響で2年ぶりの展示となり、豪華な衣装をまとった「享保雛」、京都御所を模した建物に人形を置く明治期の「御殿飾り」など約30組が並んだ。

 家族連れやグループが次々と足を運び、カメラで撮影する人も。娘3人と訪れた助産師の女性(32)=岡山市北区=は「健やかな成長を願って初めて来た。良い時を過ごせた」と話した。

 会期中、雛飾りを作るワークショップがあるほか、会場で撮った写真を共有アプリ・インスタグラムに投稿すると倉敷ガラスなどが当たる。問い合わせは倉敷観光コンベンションビューロー(086―421―0224)。

繊細で華やかな雛人形が並ぶ会場

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