鳥谷敬氏、人生初フルマラソンは“好感度ダウン”覚悟 応援にこたえる「余裕がない」「心の中で応援して」

阪神、ロッテで活躍した鳥谷敬氏(41)が25日、大阪・毎日放送で行われたトークショーに、同局の河田直也アナウンサー(48)、読売テレビ・佐藤佳奈アナウンサー(26)らと登壇。26日に開催される「大阪マラソン2023」で人生初のフルマラソンに挑戦する鳥谷氏は「(応援に手を上げて応える)余裕がない。心の中で応援してもらえれば十分です」と激走を誓った。

2021年に現役を引退し、セカンドキャリアの挑戦として参加する鳥谷氏はいきなり「気分は良くないです。できれば走りたくない」と正直すぎる思いを明かし、笑いを誘った。オファーを受けた当初は「断ろうと思いました。せっかく引退したのに、なんでまたしんどい思いを…」と話したが「(試しに)走ってみたら2、3キロで疲れちゃって『じゃあ、やろう』と。2、3キロで疲れてしまう状態ということは、運動しないといけない」と元アスリートならではの理由を明かし、会場を驚かせた。

鳥谷氏は、26日に読売テレビで生中継される「大阪マラソン2023 ~挑戦、その先へ~」(前11・40~後1・05)の放送時間内でのゴールを目指す。そのためには3時間45分の壁を破る必要があるが「番組サイドが『できれば(余裕を持って)ゴールして、インタビューの時間も…』って無理を言ってくるんですよ」と苦笑い。さらに「『もっと早くゴールしたら、スタジオの方にも…』って番組側も欲が出てくるみたいで…」と困惑気味。それでも「それに応えられるようにしたい」と意気込みを語った。

番組の期待を背負うぶん「なるべく省エネで走りたい」と鳥谷氏。沿道からの応援も「真剣に走るので(応援に手を上げて応える)余裕がない。心の中で応援してもらえれば十分です」とアピール。司会進行を務めたMBS・山中真アナウンサー(46)が「応援を無視されても『好感度が下がった』とかはやめましょう」と観客に呼びかけたが、鳥谷氏は「そう言われてもしょうがないと思って走ります」と時間内のゴールの最優先を強調し、会場の笑いを誘っていた。

(よろず~ニュース・藤丸 紘生)

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