岡山禁酒会館100年の節目祝う 記念集会、未来へ残す決意新たに

岡山禁酒会館の100周年を祝う関係者

 禁酒啓蒙運動のシンボルとして大正期に建てられた「岡山禁酒会館」(岡山市北区丸の内)が25日、開館100周年を迎えた。関係者が会館内で記念集会を開いて節目を祝い、地域に親しまれてきた建物を未来へ残そうと決意を新たにした。

 関係者やテナント代表者ら27人が出席。維持運営に当たる一般財団法人の川口慶行理事長(81)は、現在も多くの日がイベントの予約で埋まっている集会室などの貸し出し状況を紹介して「地域の役に立ち続けることで存続につなげたい」と訴えた。

 岡山禁酒会館は1923年2月25日に開館。建設時の姿をほぼ残している木造3階の建物で、2002年に国登録有形文化財に指定された。現在も断酒グループが相談窓口を設けているほか、コーヒー店や雑貨店などが入居。老朽化や耐震基準を満たしていないといった課題がある。

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