全足利クラブ、WBC出場オーストラリア代表にサヨナラ勝ち 東京で公開練習試合

審判団とともに試合前に記念撮影した全足利の椎名監督(右端)とオーストラリア代表のニルソン監督(左端)=府中市民球場

 社会人硬式野球の全足利クラブが25日、世界大会「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)に出場するオーストラリア代表と東京都の府中市民球場で公開練習試合を行った。7イニング制で行われ、終盤に追い上げた全足利が5-4でサヨナラ勝ちを収めた。

 全足利が各国代表チームと対戦するのは12年ぶり。オーストラリア代表は3月9日から東京ドームで1次ラウンドを戦う予定で、この日が来日後初の練習試合だった。試合開始前に椎名博士(しいなひろし)監督(48)とプロ野球中日でプレー経験があるデービッド・ニルソン監督(53)が互いの健闘を誓って握手を交わした。

 試合は全足利の守備時に社会人の公式球、オーストラリア代表の守備時にWBC公式球を使用した。序盤はオーストラリア代表が2本の本塁打を放ち四回までに3点を先行したが、全足利は相手投手の制球の乱れなどに乗じて反撃。最終七回裏に暴投と犠飛で2点を挙げて白星をつかんだ。

 全足利の山崎竜馬(やまざきりゅうま)主将(26)は「今年最初の試合だったし、幸先のいいスタートを切れた」と手応えを得た様子。椎名監督は「いい経験になればと思っていたが、地元から来た応援団の前で勝てて良かった」と顔をほころばせていた。

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