アストンマーティンF1、ストロールが開幕戦欠場の場合は、代役はドルゴヴィッチと発表。ベッテル復帰説を打ち消す

 アストンマーティンF1チームは、怪我によりプレシーズンテストを欠席したレースドライバーのランス・ストロールについて、今週末の開幕戦バーレーンGPに出場できない可能性があると認め、その場合にはリザーブドライバーのフェリペ・ドルゴヴィッチを代役として起用する予定であることを明らかにした。

 ストロールは自転車での事故により、手首を負傷、2月23日から25日のプレシーズンテストへの出席を見合わせた。代わりにドルゴヴィッチが、初日午前と最終日午前に走行、残りのセッションを新たに加入したフェルナンド・アロンソが担当した。

2023年F1バーレーンテスト3日目 フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)

 テスト期間中の会見において、チーム代表マイク・クラックは、バーレーンGPでストロールの代役が必要になった場合の選択肢について、昨年までのレースドライバー、セバスチャン・ベッテルを呼び戻すという案について聞かれた際に、はっきりと否定しなかった。そのため、ベッテルが戻ってくる可能性があるのではないかという期待を抱くファンも出てきたが、アストンマーティンは、26日、代役が必要な場合はドルゴヴィッチを起用すると発表した。

2022年F1アブダビテスト フェリペ・ドルゴヴィッチ(アストンマーティン)

「バーレーンGPのドライバーラインアップについてお知らせする。チームは今も、ランスの怪我の回復を待ち、彼に対してレースに出場するチャンスを最大限に与えたい考えだ。彼が身体的に出場できる状態ではないという場合には、フェリペがフェルナンドと共にAMR23をドライブする」

 ストロールはチームのファクトリーでシミュレーターに乗り、身体状態のチェックを行う予定であるといわれる。

 F1TVのジャーナリストであるウィル・バクストンによると、ストロールは、MotoGPのライダーをサポートしていることでも有名な外傷スペシャリストであるハビエル・ミール医師の診察を受けているということだ。

アストンマーティンF1『AMR23』の発表会に登壇したランス・ストロール/マイク・クラック代表/フェルナンド・アロンソ

 ブラジル出身22歳のドルゴヴィッチは、2022年にFIA F2選手権でタイトルを獲得し、アストンマーティンと契約。アブダビGPのFP1に出場し、アブダビテストでも走った。クラック代表は、バーレーンテストでのドルゴヴィッチについて、その仕事ぶりを賞賛し、「完璧」だったと述べている。

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