「チームの刺激に」吉浦姉妹、双子で区間賞 長崎県下一周駅伝 代替大会

北松・松浦チームに4兄妹でエントリーした(左から)吉浦広翔、歩優、奈都、明希。出走した2区歩優と5区奈都の双子はそろって区間賞を獲得した=県立総合運動公園

 北松・松浦の双子の姉妹が小学生区間で存在感を放った。志佐小6年の吉浦歩優と奈都がそろって区間賞を獲得。大塚純司総監督(松浦市消防署)は「とても力強かった。チームの刺激になる」と2人の初出走に目を細めた。
 まずは姉の歩優が「初めは集団の中だったけど、自分のペースで力まずに走れた」。2区で5人抜きすると、妹の奈都も5区を「緊張せずに前だけを見て」走り切って、順位を二つ上げた。大村・東彼の山根あやな(放虎原小)と2人で区間賞を受賞した歩優は「今度はしっかり離して取りたい」、奈都は「歩優ちゃんをタイムで抜きたい」と目標を新たにしていた。
 長男で国学院大1年の悠、長女でこの春に長崎女高を卒業する明希も、志佐小時代から何度も出走してきた県下一周。今回は明希と次男の広翔(志佐中)がチームに帯同。「かっこよかったよ」「やるじゃん」。末っ子たちのデビュー戦を見守った兄と姉の笑みも絶えなかった。
 自宅の近くにあるグラウンドが練習場所。毎朝午前5時40分から30分間のランニングが家族の日課だ。その成果をしっかりと発揮した期待のホープたちは「走りながら応援されてうれしかった。1500メートルで5分を切るのが目標」と口をそろえていた。

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