「黒川の里ふれあいプール」が閉鎖 37年の歴史に幕 壬生

閉鎖される「黒川の里ふれあいプール」

 【壬生】町は27日開かれた町議会全員協議会で、羽生田の「町黒川の里ふれあいプール」を閉鎖することを明らかにした。同プールは新型コロナウイルス感染拡大の影響で3年前から休業しており、跡地利用などについては今後検討するという。

 施設の老朽化と利用者の減少による経費負担の増加や、人件費・原油価格の高騰などが理由。町は今後も運営を続けた場合、運営管理委託費は1.48倍に、電気使用料は例年の2倍になると試算。プールの維持管理は困難と判断した。

 同プールは1986年にオープン。約2.5ヘクタールの敷地に、1周200メートルの流水プールや川下りスライダーなど四つのウオータースライダー、子ども用プールがあるほか、管理棟や473台分の駐車場も備える。

 町によると、最盛期には町内外から1シーズン10万人以上の利用者が訪れたが、2014年ごろから5万人以下となり入場者数の落ち込みが目立っていた。経年劣化や台風被害で改修、補修が何度も行われた。

 小菅一弥(こすげかずや)町長は「町民に親しまれてきたプールだが、今後の経費負担などを考え、残念だが閉鎖する決断をした」と説明している。

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