大宮で鉄道ファンご満悦、懐かしい車両勢ぞろい 「185系」乗り「EF81形」「カヤ27形」連結見学も

懐かしの人気車両を見学、撮影する参加者ら=さいたま市大宮区の大宮操車場内

 JR東日本大宮支社は、埼玉県さいたま市大宮区の大宮操車場で初の一般向け見学会を開催した。定期運行が終了した寝台特急や、東北新幹線が大宮発着の時代に新幹線リレー号として活躍した車両が勢ぞろいし、鉄道ファンらがシャッターを切った。

 事前に申し込んだ参加者は大宮駅からツアー限定の電車に乗り込み、与野駅近くの大宮操車場留置線で、寝台特急「カシオペア」などで活躍した機関車「EF81形」と寝台客車の予備電源車「カヤ27形」の連結、切り離し作業を間近で見学した。

 乗り込んだ車両は、新幹線リレー号などで活躍し現在は臨時列車などにのみ使われる「185系」。神奈川県から参加した50代の会社員男性は「懐かしい車両に乗り、普段入れない操車場を見学できた」とご満悦。三つの車両の撮影会も行われ、都内在住の20代の会社員男性は「時代の流れで古い車両が活躍する機会が減ったが、写真に収めることができうれしい」と語った。

 ツアーを企画した同操車場の工藤良太さんは「普段仕事で扱っている車両がこんなにも愛されていることを改めて実感した。コロナ禍などでラストランイベントができなかったが、一つでも多くの機会をつくっていけたら」と、今後も同様のツアーや、親子向けのイベントを検討したいと意気込んでいた。

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