JX通信社、ドローンとFASTALERTを活用した発災初動期の状況把握手法を実証へ

今回、浜松市ファンドサポート事業に採択されているトラジェクトリーが行う災害時の臨時ネットワーク網の構築を目的としたドローン実証実験の一環で、発災初動期(風水害)における状況把握手法の1つとして、同社のAIリスク情報(SNS)収集システム「FASTALERT」を活用するとのこと。

実証日時・場所等

同実証の目的と取組概要

浜松市では、2022年台風第15号により広範囲で浸水被害があり、市道の橋が一部崩落、通行止め、片側交互通行、土砂崩れ、住宅被害などが発生。迅速かつ適切な現況把握や初動対応の在り方を検証するため、「AIを活用したSNS等からの状況把握技術」「ドローン等のIoT機器の活用による広域把握技術」「正確かつ迅速な現況モデリング技術」のそれぞれを組み合わせた状況把握手法の実効性を検証する。

※今回は実証であるため、作業の一部割愛など、災害時の実際の流れと異なる点もある。

実証の流れのイメージ(赤字が同社技術の該当内容)

「FASTALERT」について

FASTALERTは、AI(人工知能)がSNSやNewsDigestから災害、事故、事件などの情報を自動収集し、デマ情報の排除・位置情報の推定を経てリアルタイムでWeb配信するリスク情報提供サービス。2016年9月のリリース後7カ月で、全ての民法キー局とNHKが採用。各局ニュース番組における「視聴者提供」動画定着の原動力になったという。2018年の日本新聞協会技術開発奨励賞を受賞。現在はビッグデータリスク情報SaaSとしてシェアNo.1の業界標準として、全国の大半のテレビ局や新聞社に採用されているほか、警察、消防、自治体、一般企業等でも導入実績がある。

FASTALERTによる災害時における情報配信の一例。2022年台風第15号時の静岡県浜松市(9月23日)

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