SCB王者カサグランデ、IMSAセブリング12時間に参戦へ。リゴン、セラとフェラーリをシェア

 SCBストックカー・ブラジルのスタードライバーであるガブリエル・カサグランデが、3月18日に行われるセブリング12時間レースでリシ・コンペティツィオーネのラインナップに加わることが決定した。

 2021年に南米・ブラジルのストックカーシリーズでチャンピオンとなった28歳のカサグランデは、アメリカ・テキサス州ヒューストンに拠点を置くチームの62号車フェラーリ296 GT3でIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権にデビューする。このブラジル人とともに新型フェラーリGT3をドライブするのは、“跳ね馬”のファクトリードライバーであるダビデ・リゴンとダニエル・セラだ。

 カサグランデは過去にポルシェ・カップ・ブラジルと、同国で開催されているGTスプリント・レースにも参加した経験を有している。

 チーム代表のジュゼッペ・リシは、「我々は(ダビデとダニエルの)チームに若いブラジル人ドライバー、ガブリエル・カサグランデを加えた」と述べた。

「(セブリングは)今年もWEC世界耐久選手権とのダブルウイークエンドとなる。1998年のレース初年度から良い思い出と勝利のある特別なコースに戻ることを楽しみにしているよ」

 リシ・コンペティツィオーネのIMSAセブリングでのラインアップは、前述のとおりフェラーリドライバーのリゴンとセラが含まれているが、彼らはイタリアメーカーによるWECハイパーカーのプログラムに参加していない。このため、ふたりのフェラーリドライバーは同チームから12時間レースに出場することできる。

 なぜなら、フェラーリは通常、2023年WEC開幕戦のセブリング1000マイルと、北米シリーズの今季第2戦となるセブリング12時間レースの両方にドライバーを出場させることは許可していないためだ。

 1月末に行われたIMSA開幕戦デイトナ24時間でフェラーリ296 GT3をデビューさせたリシ・コンペティツィオーネは、62号車のフロアボードの損傷によりレース序盤にリタイアを喫した。同チームはこの2023今年もミシュラン・エンデュランスカップにエントリーしており、セブリングの後はワトキンス・グレン6時間に出場予定だ。

リシ・コンペティツィオーネの62号車フェラーリ296 GT3

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