ユナイテッドAS、2023年も若手ドライバーを新規起用。18歳のルービンがWECデビューへ

 WEC世界耐久選手権に参戦するLMP2の強豪、ユナイテッド・オートスポーツは、2023年のドライバーラインアップの最後のひとりとして、イギリスのティーンエイジャーであるフレデリック・ルービンと契約したと発表した。

 18歳のルービンは、2019/20シーズンのLMP2王者であるフィリペ・アルバカーキ、フィル・ハンソンとともに、22号車オレカ07・ギブソンをドライブする。

 ルービンは2022年、ユーロフォーミュラ・オープンに参戦してランキング4位となったほか、WECのシーズン終了後にバーレーンで行われたルーキーテストに参加、ベクター・スポーツの10号車オレカ07をドライブしていた。

 彼はさらにポルティマオでユナイテッドASのLMP2テストに参加した後、英国を拠点とするこのチームと2023年の契約を結び、22号車のシルバードライバーを務めることとなった。

「早く始めたい……素晴らしい1年になると思う」と彼は語った。

「この機会を与えてくれたリチャード(・ディーン/チーム代表)とユナイテッド・オートスポーツの他のメンバーに心から感謝している」

 ユナイテッドは昨年の夏にWECのドライバー陣をほぼ発表、アルバカーキとハンソンは7カ月前に続投が決定していたが、彼らと組む3人目のドライバー枠は、今回のルービンとの契約発表まで空いたままとなっていた。

 チームは昨年、16歳のジョシュ・ピアソンを起用して話題を呼んだが、2023年も新たに10代のドライバーを迎え入れる形となった。

 ピアソンは23号車オレカからの参戦を継続することが決定している。彼はIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権王者となったトム・ブロンクビスト、オリバー・ジャービスとトリオを結成する。

 なお、アルバカーキとブロンクビストはIMSAのGTPクラスにも参戦しているため、IMSAと重複する2レースではギド・バン・デル・ガルデとベン・ヘンリーが代わって出場する予定だ。

「WECのフィールドは年々強くなり、競争も激しくなっているが、我々は2台とも勝てるドライバーをそろえている」とディーンは語った。

「22号車には、フィルとフィリペという過去にWECでタイトルを獲得したドライバーがおり、フレディというエキサイティングな若い才能も加わった。各レースで表彰台を争うことを期待しているよ」

WECに2台体制でフル参戦するユナイテッド・オートスポーツ。これから迎えるLMDh時代には、トップカテゴリー参戦を視野に入れている
ユナイテッド・オートスポーツからWECに参戦しているジョシュ・ピアソン

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