F1がドライバー発掘を目的にサッカーのトッテナム・ホットスパーFCと契約。世界初のスタジアム内電動カート施設が誕生

 F1は、次世代のF1ドライバーを発掘するため、プレミアリーグのサッカークラブ、トッテナム・ホットスパーFCと15年にわたる戦略的パートナーシップを結んだことを発表した。両者は新たなドライバーアカデミープログラムを開始し、ロンドンにある同クラブの新スタジアム敷地内に、屋内電動カート施設を設置する。

 この提携によりF1とトッテナム・ホットスパーは、若手ドライバーアカデミーの設立を通じて、モータースポーツ界の新世代の才能発掘と育成の支援のために協力していく。両者はまた、モータースポーツのエンジニアリングおよびソフトウェア開発などの分野におけるキャリアの機会を若者に提供する教育活動を学校に提供する。

 このパートナーシップの主要な焦点は、地元の若者のための実習とキャリアの機会を創出し、特に女性や過小評価グループをサポートし、モータースポーツ業界の多様性を高めることだという。

 トッテナム・ホットスパー・スタジアムの南側スタンドの下に、世界初のスタジアム内電動カート施設であり、ロンドン最長のインドアトラックが備えられる。オープンは2023年8月の予定だ。このサーキットは、ナショナル・カート・アソシエーションの認定を受けた成人向けとジュニア向けのコースをそれぞれ備え、将来は国内カート選手権イベントの開催が可能になる見込みだ。

「F1が成長を続けるなか、トッテナム・ホットスパーのような世界的に有名なブランドと提携することで、F1とモータースポーツを新しくより多様な観客に届けることができる」とF1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは語った。

2023年F1バーレーンテスト ステファノ・ドメニカリ(F1 CEO)

「このカート体験は、家族や友人同士、また、ドライバー志望者たちが世界中から訪れ、楽しみたいと思うスポットになり、新しい観客を魅了して、モータースポーツの世界への入り口を提供する」

「我々のふたつのブランドは、人生を変えるようなキャリアの機会を創出し、最近発表されたF1アカデミーなどを通じて多様性と包括性を推進するという共通のビジョンを持ち、環境の持続可能性を促進していく。我々の革新的なパートナーシップは、こうしたことすべてを実現するだろう」

 エニックスポーツの株主であり、トッテナム・ホットスパー会長であるダニエル・レヴィは次のように付け加えた。

「このスタジアムを建設して以来、我々は年間を通じて世界中の人々を魅了する世界クラスの体験を届けるにあたって、どれだけ限界を押し広げることができるか目指してきた」

「我々はロンドンのN17地区にスポーツとエンターテインメントのビッグネームを呼び込むことができた。F1とのこの長期にわたるパートナーシップによって、世界、国内、そして地域のコミュニティに何がもたらされるかということについて、大きく胸を躍らせている」

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