12月後半と1月下旬に寒気南下 西日本の太平洋側で大雪も 冬の天候まとめ

今冬(2022年12月~2023年2月)の天候まとめ 出典=気象庁HP

 気象庁は1日(水)、今冬(2022年12月~2023年2月)の天候のまとめを発表した。冬の平均気温は、寒気の影響を受ける時期があった北日本で低かった一方、暖かい空気に覆われやすかった沖縄・奄美では高くなった。冬型の気圧配置が強まる時期があったため、東日本の日本海側の冬の降水量は多くなった。一方、低気圧や前線の影響を受けにくかったため、北・東・西日本の太平洋側と西日本の日本海側の冬の降水量は少なくなった。

12月 たびたび寒気南下

 中旬以降、西日本を中心に強い寒気が南下した時期があり、東・西日本の日本海側を中心に、太平洋側の一部でも、交通機関等に影響が出るような大雪となった所があった。23日は高知で最深積雪が14センチと、1912年の統計開始以降、月最深積雪大きい方からの1位を更新した。

1月 気温変動大 下旬に強烈寒気

 全国的に中旬は暖かい空気に覆われやすかった一方、下旬は強い寒気の影響を受けやすかったため、気温の変動が大きくなった。下旬は日本海側を中心に太平洋側の一部でも大雪となり、下旬の降雪量は西日本の日本海側と西日本の太平洋側でかなり多かった。津山(岡山県)の月最深積雪は46センチと、1943 年の統計開始以降、通年で最も大きくなった。

2月 寒気の影響弱く

 寒気の影響が弱かったため、気温は東・西日本と沖縄・奄美で高くなった。冬型の気圧配置となりにくかったため、降雪量は西日本の日本海側でかなり少なく、東日本の日本海側で少なかった。

今後の天候見通し

 最新の季節予報(春・3~5月)によると、向こう3か月の気温は、北からの寒気の影響を受けにくいため、気温は北・東・西日本で高い見込み。向こう3か月の降水量は、全国的にほぼ平年並みとなりそうだ。

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