青梅市発のミニトマト!糖度11度以上で栄養価も高い、Tokyo Tometo

「Tokyo Tometo(トーキョー トメート)」をご存知ですか?

東京都青梅市の田園地帯に構える『青梅トマトガーデン』は、産直農家として2018年に産声をあげました。こちらで作られているのが、「Tokyo Tometo(トーキョー トメート)」という名のミニトマト ──

果肉の繊維が透けて見えるほどの薄い皮。その薄皮は口に含んだ時にまったく邪魔にならず、極めてソフトな歯触りで、甘味豊かな果肉と調和します。そして、その果肉の食感はまるでマシュマロのよう。プニプニッとした食感に、思わず顔が綻んでしまいます。

ちなみに、一般的に「フルーツトマト」と呼ばれるものの糖度は、だいたい8〜10度ほど。ただ、「Tokyo Tometo」はそれを上回る11度以上と、かなりの甘味を備えているのも大きな特徴です。

また、注目すべきポイントは、栄養面でも。リコピンやビタミンC等は一般的な大玉トマトよりも豊富に含まれていますので、食すことで健康面や美容面で大きな恩恵を受けることができるはず。「Tokyo Tometo」は、見た目の可愛らしさと高い栄養価を有する、まさにハイクオリティなミニトマトだと言えます。

『青梅トマトガーデン』の代表 山口 真さんは、従業員やボランティアの皆さんと共に、この「Tokyo Tometo」の栽培を行なっています。

うちは「Tokyo Tometo」1本。とことん品質にこだわって、お客さまに提供していきます ──

「この品種だけで勝負している所は、きっと他に無いのでは」とは山口さん。「Tokyo Tometo」に特化し、高い品質にこだわって育てられているからこそ、我々消費者のみならず、料理人の方々からも高い支持を得ているのです。

ちなみに、「Tokyo Tometo」は、現在『青梅トマトガーデン』での直売が主な販売経路とのこと。ハウス見学や試食会などのイベントも定期的に行なっています。

一方で、近年は地元東京・青梅近郊はもちろん、トマトの生産量全国1位を誇る熊本や、沖縄の飲食店などからのオーダーも増えてきているのだそうです。

「Tokyo Tometo」は、どんな所で育てられているのでしょう?

『青梅トマトガーデン』が在るのは、東京都多摩地区西部。武蔵野台地と関東山地にまたがり、中心部には多摩川が流れているエリアです。これら豊かな自然に囲まれ、なおかつ、寒暖差の大きいこの場所は、トマト栽培に非常に適したエリアと言えるでしょう。

そして、こちらで採用しているのが「日射比例式潅水(かんすい)システム」というものです。

「日射比例式潅水システム」とは ──

「日射比例式潅水システム」とは「日射量に比例して、灌水(水を注ぎ入れる)量を、専用の装置を使って調整するシステム」のこと。

ハウスに取り付けられたセンサーが感知する日射量や土の渇き具合に応じて、専用の装置で最適な濃さや量に調整した液肥をトマトに供給します。結果、収穫量が増えたり、糖度が増すなどの品質向上に繋がるのです。

ちなみに、ハウス内に植えられた苗は約1,500本。多いときには約2,000本にもなるそうですが、区画ごとのコンディションを緻密に管理されていました。

ただ、これだけでは高品質なトマトは育ちません。

トマトを栽培する上で必要な摘花や脇芽摘み(栄養の分散を防ぐ)、誘引(茎や枝を支柱に固定して形を整えていく)等の作業は、ここで働く皆さんの手で丹念に行われています。人の手があってこその「Tokyo Tometo」なのだ、と。

自然豊かなロケーションに加え、人と機械との共同作業が「Tokyo Tometo」という高品質なミニトマトを育み、そしてそれを食した人を笑顔にしているのです。

生でおいしい「Tokyo Tometo」の、また違った表情も味わいたい ──

所沢市三ヶ島に在る『つばさカフェ』は、「Tokyo Tometo」をメニューに盛り込み、お客さまに提供しているお店のうちの1つです。2023年1月には、オープン1周年を迎えられました。

なお、こちらの『つばさカフェ』は、障がいのある方たちが飲食業を中心に一生懸命、かつ、楽しく働ける場として創られた障害福祉サービス事業所という顔を持っています。施設のコンセプトは、「『本物』を目指す、障害福祉サービス施設」。それはカフェレストランの厨房も例外なく、『本物』を知るシェフが切り盛りされています。

「Tokyo Tometo」を愛するイタリアンシェフ ──

加藤 孝一シェフは、都内の飲食店の立ち上げや、複数のお店にてオーナーシェフを歴任してきました。そして、『青梅トマトガーデン』の山口さんと出会い、「Tokyo Tometo」に魅了された1人でもあります。

ご自身のお料理に「Tokyo Tometo」を取り入れ始めて、もうかれこれ2〜3年ほど。『青梅トマトガーデン』主催のイベントには、出張シェフとしても駆けつけることもあるのだそうです。

そんな加藤シェフに今回ふるまっていただいたのが、「Tokyo Tometo」を使った「パスタ」と「パウンドケーキ」です。

まずはラグーソースのパスタから。

やや太めの生パスタにあわせたのは、豚バラ肉や里芋、菜の花など。そして、3色の「Tokyo Tometo」。パスタに絡めて噛み締めれば、ひときわ豊かな甘味を放つのがとても印象的でした。火が入り、より一層強い甘味が滲み出てくるかのよう。また、その彩りも美しく、目でも楽しめる一皿に仕上がっていました。

続いて、パウンドケーキを。

生地に練り込まれた果肉は、おそらくトマトと言われなければ分からないのでは、と。突然フッと横切る円みのある酸味に、これがトマトであったことを認識します。そして、豊かな甘味はもちろんなのですが、「皮がきわめて薄く、果肉を邪魔しない」という「Tokyo Tometo」の大きな特徴の1つが、焼き菓子にした時もやはり光ります。

3色それぞれに個性があるので、ぜひそのいろいろな表情を楽しんでいただきたい ──

そうおっしゃる加藤シェフは、さまざまな調理法で「Tokyo Tometo」のおいしさを伝えています。出張先のイベントでは、「Tokyo Tometo」のチョコレートフォンデュやガトーショコラなども振る舞われるのだとか。「Tokyo Tometo」の可能性は広がるばかりです。

「Tokyo Tometo」、ぜひ一度お試しあれ ──

青梅が誇る「Tokyo Tometo」。

トマトという単なる野菜の枠を超えたその唯一無二のパフォーマンスを、ぜひひとくち体感していただけたら幸いです。

【青梅トマトガーデン】https://www.tokyo-tometo.com/

【つばさカフェ】https://www.tsubasacafe.com/

青梅トマトガーデン

〒198-0023 東京都青梅市今井2丁目805

つばさカフェ

〒029-1202 岩手県一関市室根町矢越大迎112−1

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オフィシャルサイト:https://tama-kankou.tokyo/

Instagram:https://www.instagram.com/imadekakerutama/

*取材・文・撮影:ヤマネコ

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*この記事は2023年1月時点の情報を基に作成しています。

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ライター:多摩観光推進協議会

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