栃木県立高で卒業式 マスクなしで巣立ち【動画】

多くの生徒がマスクを外して臨んだ卒業式=1日午前10時5分、宇都宮工業高

 栃木県立高の全日制58校、定時制7校の卒業式が1日、各校で行われ、約1万1千人が学びやを巣立った。栃木県宇都宮市雀宮町の宇都宮工業高では文部科学省の通知を受け、4年ぶりにマスクを外して実施した。

 同校の卒業生は全日制の機械科、電気科など7科316人と定時制の32人。菅野光広(すがのみつひろ)校長が代表の生徒に卒業証書を授与した。教職員と卒業生のマスク着用は国歌、校歌の斉唱時のみとなり、ほとんどの卒業生がマスクなしで式に臨んだ。

 卒業生代表の松島美樺(まつしまみか)さん(18)は「新型コロナウイルスの影響で思い描いた高校生活とは異なりましたが、私たちにしかできない3年間でした。これから困難にぶつかったとき、宇工で過ごした思い出を胸に前へと進んでいきます」と答辞を述べた。

 県教委によると、一部の定時制や通信制、特別支援学校の卒業式は2日以降、順次行われる。

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