渋野日向子はスイングと向き合いながら「1個ずつできることを」

3度目の出場となるシンガポール大会。厚い雲が覆っても「やっぱりコースがすごくきれい」(撮影/村上航)

◇米国女子◇HSBC女子世界選手権 事前(1日)◇セントーサGC(シンガポール)◇6749yd(パー72)

渋野日向子がシンガポールで今季2戦目を迎える。タイで開催された前週「ホンダLPGAタイランド」(27位)に続いての連戦。2021年大会から今年で3度目の出場となる。「やっぱりコースがすごくキレイ。初日にすごく緊張して臨んだ記憶があるけど、そのときよりはだいぶ気楽にできるかな」と笑顔を見せた。

もどかしいのは、開幕前から続く豪雨や雷のために練習ラウンドを満足にこなせていないこと。火曜は朝から18ホールを回る予定でスタートしたが、雷雨に見舞われて中断をはさみ、結局16ホールしか回れなかった。

この日も18ホールのプロアマラウンドが予定されていたが、雷雨のために午前6時30分の時点で中止が決定。練習場が解放されたのは正午からだった。「コースを歩くことはできたので残り2ホールを見て、2時間くらい練習しました」と開幕前日を過ごした。

1個ずつ課題をクリアしていくのみ(撮影/村上航)

あす2日から始まる本戦期間中も悪天候が予想されており、雨の影響により変化するコースコンディションへの対応が求められそう。「グリーンは雨が降っているのにすごく速い。ランは通常よりも減ると思うので、そういったところの対応が大切」と警戒する。雨水を含む重たいラフへの注意も必要で、パーオン率をポイントの一つに挙げた。

今年から新スイングに取り組み始め、前週のシーズン初戦はトップを高くする意識を持って臨んだ。「調子は悪くないと思いますが、1ショット、1ショットで変わってくるので考えながらやっていきたい。優勝を目指して頑張りたい気持ちもすごくあるけど、難しいなと思っているところもある。1個ずつできることをクリアしていきたい」。結果に一喜一憂せず、まずは目の前の一打に集中する。(シンガポール・セントーサ島/谷口愛純)

今週も頑張ります!(撮影/村上航)

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