参議院って必要?菅野志桜里氏が語る参議院廃止の可能性とは?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2023年3月1日に公開された動画のテーマは……参議院って必要ですか?

ゲストに弁護士で国際人道プラットフォーム代表の菅野志桜里氏をお招きし、最近の参議院をめぐる様々なトピックについて語っていただきました。

参院不要論に対する菅野氏の意見とは?

【このトピックのポイント】
・ガーシー氏に「陳謝」の懲罰処分が決定。今後のガーシー氏の対応に注目
・「れいわローテーション」の可否は次の選挙で有権者の判断が求められる
・参議院不要論に菅野氏「今はあった方がいい」

NHK党ガーシー参院議員に「陳謝」処分決定

国会欠席を続け「議場での陳謝」の懲罰処分が決定したNHK党参院議員のガーシー氏。

懲罰は下から戒告・陳謝・登院停止・除名の4段階に分かれています。ガーシー氏が陳謝を受け入れない、あるいは陳謝してもその後の登院がなければ、さらなる懲罰が課される可能性が濃厚です。

そうなった場合、国会欠席を続けるガーシー氏に登院停止の処分は意味を成さないため、菅野氏は「除名になるだろう」とコメントしました。

MC千葉佳織は陳謝の内容に着目。「この時のガーシー氏の態度で世論も変わりそうだなと感じてしまいますね」とコメントしました。菅野氏も陳謝を実際に見たことはなく、ガーシー氏が何を語るのかは気になるところです。

また、国会欠席に関連して菅野氏はオンライン国会の必要性にも言及。パンデミックや災害など、実際に国会に登院できない状況になっても「国会で議論する機能をキープするためのオンライン」が必要だと語りました。

一方で、実際に集まって顔を合わせて話し合うことで得られるものもあるとのこと。菅野氏はその点も踏まえ「オンラインがどこまでリアルを代替できるのかという点は議論した方がいい」とコメントしました。

「れいわローテーション」5名が交代で参院議員に

れいわ新選組は、水道橋博士氏の参院議員辞職を受けて、残り5年の任期を5人が交代で務める「れいわローテーション」の実施を発表しました。

繰り上げ当選の仕組みを活用した「れいわローテーション」に対しては、多様な意見が国会に届くというポジティブな評価ができる一方で、1年の任期で本当に意味のある活動ができるのかといった懸念もあります。

菅野氏は、1人の議員が6年の任期を全うする前提で有権者が投票している点を指摘しつつ、最終的な判断については「有権者にある程度預けてもいいのでは」とコメントしました。

れいわはこれまで特定枠制度を想定されていない使い方をすることで、一定の評価を得ている部分もあります。その点からも現時点で「れいわローテーション」の可否を判断することは難しいのかもしれません。

菅野氏「制度の予定外の利用がポジティブな効果を与えるのかネガティブな影響を与えるのか、私たちも注意深く見て次の選挙に反映させていくことが求められている」

MC千葉「人によって賛否の見方が変わるからこそ、自分も軸を持って見ないといけないということを痛感させられますね」

れいわローテーションに辛坊治郎氏「そもそも参議院不要」

辛坊治郎氏は自身の放送番組で「れいわローテーション」の話題に触れ、「日本が二院制である必要はどこにもない」と参議院不要論を展開しました。

これに対し菅野氏は「今のところ参議院はあった方がいい」とコメント。その理由として日本における「民主主義のルートの少なさ」を挙げました。

菅野氏「日本で国民が自分の考えを政治に届ける方法は選挙だけ」「今のまま参議院のルートが無くなると、民意を政治に届けるルートが衆議院の1本だけですごく細くなってしまう」

一方で、民意を届ける方法を増やすことができれば一院制もありうると菅野氏は語ります。

現在、日本で国民投票を行う機会は憲法改正のタイミングしかありません。

菅野氏は「人ではなく政策を選ぶ経験をする時の最初のテーマが、憲法9条や自衛隊では重い」とコメント。諮問的国民投票制度に言及し「様々な国政のテーマについて国民投票を開くことができて、政治的に強い影響を与えられるということがあってもいいと思う」と語りました。

菅野氏「法律改正で賄えるテーマを国民投票にかけて、人ではなく政策を選ぶ経験を私たちが積んでいくことができれば、国民と政治をつなぐルートが増える」「その時に院は一つでもいいとなるかもしれない。こういう順番ならありかなと思います」

動画本編はこちら!

ガーシーの国会欠席問題!元国会議員の菅野氏はどう見ている?

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