茂木のアマ演劇団体、追い込み稽古に熱 ミュージカル初演11日に迫る

出演者らと共に熱唱する村山さん(中央)

 茂木町を拠点に活動するアマチュア演劇団体「もてぎde演劇を創る会」主催のミュージカル「ひとりぼっちのさいしゅうれっしゃ」の初演が11日に迫り、出演者とスタッフによる追い込みの稽古に熱が入っている。

 作品は、いわむらかずおさんの絵本が原作。本番まで2週間となった2月25日は、関係者が茂木町民センターゆずもホールで約4時間、歌に磨きをかけた。

 「もっと大胆でいい!」。劇中の15曲の歌を作曲した上野哲生(うえのてっせい)さんが、発声や強弱、情感の込め方などを細かくアドバイスした。クマ役のバリトンとして特別出演する県オペラ協会会長村山哲也(むらやまてつや)さんも、30人ほどの出演者と一体となり、朗々と美声を響かせた。

 演出の江藤寛(えとうかん)さんは「皆さんの気持ちが上がり、会話も弾んできた」と手応えを感じている様子だった。

 画家役を務める町職員中村浩輔(なかむらこうすけ)さん(34)は「(上演を望みながら昨年亡くなった前代表の)渡辺力栄(わたなべりきえい)さんもきっと見てくれている」と力を込めた。

 公演会場は11、12日がゆずもホール、25、26日は益子町民会館。チケットは大人千円、中高生500円。両会場を含む茂木、益子町の7カ所で取り扱っている。

 (問)ミドリ写真館0285.63.0230。

追い込みの稽古に熱が入る出演者ら

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