13台が参加するスーパーGT GT500鈴鹿メーカーテストがスタート。驚異の1分42秒台が記録される

 3月2日、三重県の鈴鹿サーキットで、スーパーGT GT500クラスに参戦する13台の車両が参加し、ホンダ・レーシング(HRC)主催のメーカーテストが行われた。今回のテストでは、2023年から車名に『マレリ』を背負う1号車を初め、2023年仕様の新カラーリングやテスト限定カラーを纏う車両が多数見られるなか、大湯都史樹がステアリングを握るARTAの8号車ホンダNSX-GTが驚異的なタイムを記録した。

 2月17日に日産自動車/日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)がGT500クラスの参戦体制を発表したことで、2023年シーズンのスーパーGT GT500クラスを戦う3メーカー15台、30人のドライバーが決定した。

 今回のテストには、3メーカーから合わせて13台が参加している。ホンダからは全5台が参加し、TEAM KUNIMITSUの100号車はテスト専用カラー、Modulo Nakajima Racingの64号車は3月1日に発表したばかりの新カラーリングで登場した。

 トヨタからは全6台が参加。3月1日に新カラーリングデザインを披露したTGR TEAM ZENT CERUMOの38号車、TGR TEAM SARDの39号車も新カラーリングで登場している。また、TGR TEAM Deloitte TOM’Sの37号車に、昨年までタイトルスポンサーを務めていたKeePerのロゴが入っていることが確認できた。なお、1月24日に130Rで激しくクラッシュしたTGR TEAM ENEOS ROOKIEの14号車はカーボン地で登場し、周回を重ねた。

 そして、ニッサン勢からはTEAM IMPULの1号車MARELLI IMPUL Z、そしてKONDO RACINGの24号車の2台のニッサンZ GT500が参加。2023年から『マレリ』を背負う1号車は、今回のテストから『マレリ』をメインのロゴに登場している。

 各チームがそれぞれテストスケジュールを進めるなか、この最速タイムをマークしたのは大湯都史樹がステアリングを握ったARTAの8号車だった。2022年スーパーGT第3戦の予選Q2で国本雄資が記録した1分44秒112を大きく上回る、驚異の1分42秒630をマークしている。

 空気密度が高い冬季かつ、実戦では使用できないタイヤウォーマーを使用しているという点を鑑みても驚きのタイムだ。2番手に1分43秒099を記録したAstemo REAL RACINGの17号車、3番手に1分43秒164を記録したTEAM KUNIMITSUの100号車、4番手に1分43秒341を記録したARTAの16号車が続き、ホンダNSX-GT勢がトップ4を占めた。

 テストは3月3日まで行われる。なお、今回のメーカーテストに参加した13台は、3月4〜5日に開催される『2023鈴鹿サーキットモータースポーツファン感謝デー』にも登場する予定だ。

2023年スーパーGT鈴鹿メーカーテスト TEAM IMPULの1号車ニッサンZ GT500
2023年スーパーGT鈴鹿メーカーテスト TGR TEAM ENEOS ROOKIEの14号車トヨタGRスープラ
2023年スーパーGT鈴鹿メーカーテスト ARTAの16号車ホンダNSX-GT
2023年スーパーGT鈴鹿メーカーテスト Astemo REAL RACINGの17号車ホンダNSX-GT
2023年スーパーGT鈴鹿メーカーテスト TGR TEAM WedsSport BANDOHの19号車トヨタGRスープラ
2023年スーパーGT鈴鹿メーカーテスト KONDO RACINGの24号車ニッサンZ GT500
2023年スーパーGT鈴鹿メーカーテスト TGR TEAM au TOM’Sの36号車トヨタGRスープラ
2023年スーパーGT鈴鹿メーカーテスト TGR TEAM Deloitte TOM’Sの37号車トヨタGRスープラ
2023年スーパーGT鈴鹿メーカーテスト TGR TEAM ZENT CERUMOの38号車トヨタGRスープラ
2023年スーパーGT鈴鹿メーカーテスト TGR TEAM SARDの39号車トヨタGRスープラ
2023年スーパーGT鈴鹿メーカーテスト Modulo Nakajima Racingの64号車ホンダNSX-GT
2023年スーパーGT鈴鹿メーカーテスト TEAM KUNIMITSUの100号車ホンダNSX-GT

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