人々の痛みに寄り添う「カイロプラクター」が語る、町への想い|元湯河原町議会議員 石井あつむ氏インタビュー(PR)

石井あつむさんは、東京都世田谷区出身の政治家であり、カイロプラクターです。中学校の体育の教員から、手技で骨格のゆがみを正して神経や身体の動きを改善する「カイロプラクティック」の世界に飛び込んだのは、33歳のとき。約30年前に、温泉で有名な神奈川県足柄下湯河原町に移住しました。

政治家としては、平成27年の湯河原町議会議員の補欠選挙で初当選を果たし、以降2期を務められました。

石井さんのお名前は、漢字で「温(あつむ)」。奥様と一緒に保護犬を2匹、猫1匹を飼う朗らかで温かい人柄が魅力です。

そんな石井さんに、政治家になられた理由と町議会議員として実現したこと、そして今後の展望などについて、伺いました。

湯河原町にずっと住むために、住みよい町へ

選挙ドットコム編集部(以下、編集部):

移住先の湯河原町で政治家になられていますね。移住された理由や政治家を目指されたきっかけなどを教えてください。

石井あつむ氏(以下、石井氏):

まず僕が湯河原に移住したのは、もともと両親の定年退職がきっかけでした。父は愛媛出身で、母は宮崎出身なのですが、温暖な土地に「終の住処」を探してあげたかったんです。それでいろいろ見たなかで湯河原に落ち着きました。

町議会議員を目指したきっかけは、「これからもずっと住んで行くうえに、少しでも街がよくなって住みやすくなれば」と思うようになったことですね。

編集部:

直接的なきっかけは、ありましたか?

石井氏:

僕はカイロプラクティックのお店「温心堂」をやっていますが、選挙のときのデータ取りなど政治家をサポートすることもしていた時期があったんです。それで政治家に関わる機会が増えたのもありましたね。

編集部:

カイロプラクティックは、なぜ始められたのですか?

石井氏:

僕は昔からバスケをやっていまして、中学校の教員のときはバスケ部の顧問だったんです。やっぱり怪我人とか出るのでいろいろやってバックアップしていたら、カイロプラクティックも面白いなと……それで学校に行くようになって開業して、湯河原に移住して、今は「温心堂」をやっているという流れです。

町議会議員として町民の生の声を傾聴

編集部:

町議会議員として、どのようなことに力を入れていましたか?

石井氏:

そうですね、僕の一番大切にしている事は、「町民の声を身近で聞く事」です。まず大切なのは「生の声」だと思います。私の公約では無く、町民の望んでいる事を解決できる様にする事だと思います。

その次に自分が考えるコンセプトは

①子供から高齢者まで安全に暮らせる町づくり
②観光立町
③移住・定住支援

の3つがあります。

町づくりに関しては、住みやすい街を目指して多世代が安心して過ごせる、子供たちへの福祉の充実や高齢者介護など、官民が協力する事が課題です。そしてこれからも必要なインフラ等を精査して未来への投資を提案して行きます。

観光立町としては、町内にゴミ箱の設置やトイレの改修を提案しました。美化運動です。湯河原は観光地なので、訪れた人たちのためにトイレの配置も必要になってきますよね。

それでトイレが改修されてきれいになって、ゴミ箱も2つ増えました。

編集部:

そうでしたか。でも、それまでトイレやゴミ箱があまりなかったのですか?

石井氏:

観光地ならちゃんとしていそうですが、「普段当たり前だと思っていたことが当たり前じゃないこと」って、よそから見ないとなかなか気づきにくいものなんです。そういう提案ができるのが、湯河原で生まれ育った人ではない僕の切り口かもしれませんね。

観光を活性化し、移住・定住先として魅力を伝える

編集部:

湯河原町が抱える課題について教えてください。

石井氏:

やはり「人口の減少」ですね。高齢化が進んでいる町なので、昔からやっているお店はだんだんなくなっています。僕が移住した30年前にはあった飲食店が、店主がお年を召して閉めてしまったとか、料理していた旦那さんが亡くなってしまった方とか、いらっしゃいますね。

だからまずは、基幹産業の観光を活性化したいですね。湯河原はアクセスがいいんですよ。隣が熱海なので、東京から新幹線で来れば小田原か熱海で降りていただいて、どっちからでもアクセスできます。

僕の中では「ほかで遊んできたら、ちょっと落ち着いて湯河原で休もう」「泊まるなら湯河原」「何も気にしない時間を過ごしませんか」的なコンセプトを考えてPRするといいなと思っています。

そして、移住・定住地としての湯河原の魅力を伝えるんです。その為に湯河原町に遊びに来て頂き、交流人口を増やす事です。「実はこういう定住政策がありますよ」「移住してみませんか」的な入口を作るのは一つの方法だと思います。

もともと湯河原は傾斜が多い地形なので、他から工場などを誘致できる場所がありません。だからもう本当に、観光客と移住者を増やしていくのが大事なんです。

「住んでよし、訪れてよし」ですね。観光・宿泊客や住民を増やして湯河原町の魅力を多くの方に知っていただくことが、町の活性化につながると考えています。

町のためにできることを続ける大切さ

編集部:

町議会議員として、意識されていたことはありますか?

石井氏:

「自分が町のために何かできないか?」と思っています。町議会であれば、議員としてできることとして議員が行政側に質問・提案する「一般質問」がありますよね。でも、湯河原町の町議会では質問をする人が少なかったんです。

僕は、補欠選挙で議員になった後、2回目の議会から毎回、一般質問に立ちました。一般質問をすると、資料だけではわからない行政の生の声が聞こえてくるんです。聞かなければ出てこない声もありましたね。

さっきのトイレの話でも、パンフレットに書いて皆さんにお渡しするだけじゃなく、町議会で質問もしました。質問し続けた結果、改修や新しく配置される流れを作れたのです。

僕が思うことと行政(議会)の間に温度差があると、やっぱり町民の方にはどうしたってつながりません。だから、一般質問が必要だと思って続けてきました。そのうち「一般質問が趣味なんですか」と、言われましたが(笑)。

今は、区の役員をやらせていただいているのですが、そこでも議員や移住者の目では見えなかった身近な問題点があります。それが見えるようになって「なるほどそういうことだな」と。すごく勉強になりますし、助かっています。

地域の皆さんとつながりながら、町を元気にしたい

編集部:

現在は、ミニバスケットボールチームのコーチなどを務めて地域で活躍されていますよね。

石井氏:

たまたまお食事処で会ったバスケット関係の方が「ちょうど、コーチがいなくなっちゃったんです」と言うので「僕バスケやったことありますよ」という流れでつながったんです。

今は小田原ミニバスケットボール連盟の会長もさせてもらっています。最近は役員としての仕事が多いですね。

編集部:

最後に、町民の皆さんへメッセージをお願いします。

石井氏:

町にはまだまだポテンシャルがあります。元気があり笑顔が集まる町づくりは出来るはずです。みんなで知恵を出し合いもっと活気ある湯河原町を盛り上げましょう!

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