板橋県議「文句あるなら一対一で」 自身の「投票率」発言巡り反発

板橋一好県議

 板橋一好(いたばしかずよし)栃木県議(とちぎ自民党議員会)が昨年12月、県議会県政経営常任委員会で「投票率を上げなくてもいい」などと発言したことを巡り、2日の同委員会で野村節子(のむらせつこ)県議(共産党県議団)が「発言を訂正する考えはないか」と問いただした。板橋氏は「個人の発言を委員会で議論するのはおかしい」と反発し、訂正の意向は示さなかった。

 野村氏は板橋氏の発言について「有権者から厳しい批判の声が届いた」とした上で「私たちは選挙で有権者の負託を受けてこの場にいる。投票率向上には、議会を挙げて取り組まなければならない」と主張し、訂正の意思があるか尋ねた。

 板橋氏は「文句があるなら後で一対一で言ってきなさい」「そんなパフォーマンスをしちゃ駄目だ」と不快感を示した。

 板橋氏は昨年12月の同委員会で、県側から若年層の投票率向上推進プラン策定に関する報告がされたことに対し「政治に関心がなくて生きていけるぐらい、いい世の中はないんだから、無理して投票率を上げる必要はない」などと発言していた。

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