維新・串田氏「アニマルポリス」導入を 政府に設置要請 埼玉・中学校教員切りつけ受け

串田誠一氏(資料写真)

 日本維新の会の串田誠一氏(参院比例)は2日の参院予算委員会で、切断されたネコの死骸が埼玉県内で見つかった事件を巡り、動物専門の部署「アニマルポリス」を設けるよう政府に求めた。中学校の教員に切りつけたとして殺人未遂容疑で逮捕された男がネコの殺害をほのめかしているとし、動物虐待が凶悪犯罪に関連する可能性があるとして政府の対応をただした。

 2019年の動物愛護法改正で、動物をみだりに殺したり傷つけた場合の罰則が「5年以下の懲役または500万円以下の罰金」に引き上げられた。串田氏は相次ぐ動物虐待に「警察の現場は法定刑引き上げについての認識を徹底してほしい」と求めた。

 谷公一国家公安委員長は、動物虐待事案には迅速な捜査で検挙につなげて防止を図るよう指示しているとした上で「動物の愛護について行政的な権限や専門的な能力を有する自治体、関係機関団体との連携を強化する」と答弁。串田氏は海外でのアニマルポリス導入事例を踏まえて「日本もしっかりと動物虐待の取り締まりをお願いしたい」と求めた。

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