春のイメージと現実

春はイメージほど良い季節ではない。
そう思うようになったのは、気象の仕事に就くよりもだいぶ前のことです。
若かりし頃、突然、花粉症を発症した日のことは今でも鮮明に覚えています。
その日以来、春が来る嬉しさに憂鬱さが混じるようになりました。
春は寒さが和らぎ、日が長くなり、植物が芽吹き、店頭にはパステルカラーのお洋服。
これだけ見ると良い季節ですが、気象的に考えると気を付けなければならないことが多いです。
花粉に加え、強風や乾燥(火災)、寒暖差、黄砂の「春の5K」が私たちを困らせます。
きのう発表された1か月予報によると、全国的に平年より気温が高くなる予想です。
季節は一気に進みそうですが、春の5Kには注意が必要です。

気象予報士・多胡 安那

画像について:3日の天気予報。

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