人気アニメの舞台も老朽化 藤沢市、スポーツ施設再整備へ 体育館や野球場など

人気アニメの舞台のモデルとされる藤沢市秋葉台文化体育館

 市民のスポーツ活動が盛んな神奈川県藤沢市で総合体育館や野球場の老朽化が進んでいる。市内には人気アニメの舞台として知名度の高いスポーツ施設があるが、その多くが1960年代後半から80年代にかけて整備され、雨漏りなど劣化が顕著になっている。市は江の島での東京五輪セーリング競技大会開催を機に行った「スポーツ都市宣言」の実現へ、市民ニーズを踏まえながら、時代に即した再整備の在り方を検討する。

 市が管理するスポーツ施設は、体育館、野球場、球技場、テニスコート、プールなど20施設。

 秋葉台文化体育館(同市遠藤)は1984年10月にオープン。特徴的な外観は宇宙基地やUFO、カブトムシなどに見立てられ、バスケットボールをテーマにした人気アニメの舞台のモデルとされる。

 藤沢、茅ケ崎両市と寒川町を拠点とするバスケ男子B3リーグ「湘南ユナイテッドBC」のホームアリーナにもなっているが、大雨時の雨漏りや床の劣化などが指摘されている。

 八部(はっぺ)公園野球場(藤沢市鵠沼海岸)は市内で唯一、観覧席スタンドを持つ野球場として70年に供用を開始。高校野球などアマチュア野球公式戦が行われ、市内球児の憧れの地でもあった。

 84年に改修が行われたが、近年は外野のラバーフェンスの老朽化が目立ち、ベニヤ板などで補強。市は2023年度、防護マットなどの改修へ向け、企業や市民から資金を募るクラウドファンディングを実施する方針だ。

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