”純木造”中高層建築物を披露=林野庁と国交省、中高層木造作りやすく

林野庁と国土交通省は16日、CLT活用建築物実証事業とサステナブル建築物先導事業(木造先導型)の補助金を通じて実現した純木造建築物のの記者向け見学会を実施した。

同施設は、大林組による横浜市中区の地下1階・地上11階建て耐火建築の研修所『PortPlus』。林野庁は、木材を現しで用いるための標準的なモデルを順次作成しており、3~5階の木造建築経験が乏しくても設計しやすくしている。

CLTパネルの標準化・規格化を実現して部材コストの低減も図る予定。国交省は、2024年度から2階建てまでのCLT建築物の構造計算を不要とする仕様規定ルートを創設する方針も示す。

設計の合理化やコスト低減策を通じ、見学会を開催した純木造建築物以外にも中高層木造建築への取り組みを促し、国産材活用を推進する。

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