約300体の人形を供養「涙が出ました ずっと一緒だったので…」 広島・福山市 鞆町

3月3日は、ひな祭りですが、広島・福山市 鞆町の寺では、ひな人形などの人形の供養が行われました。

本堂の祭壇に並べられた人形…。福山市 鞆町にある正法寺で「人形供養」が執り行われました。

2005年から始まった人形供養は、役目を終えた人形に別れを告げるため、鞆町の宗派を超えた寺が共同で毎年3月3日に行っています。

県内各地から届いた、古くなったひな人形や五月人形、ぬいぐるみは、その数およそ300体。人形の持ち主で供養に参列した人たちは、子どもの成長を見守り続けた人形たちに感謝しながら焼香を行い、見送っていました。

ひな人形を供養した人たち
「ちょっと涙が出ました。感慨無量になりました。ずっと一緒だったので」
「すがすがしい気持ちです。きちんと最期を見届けてやることができたからです」

供養が終わると、人形たちは専門業者によって処分されます。

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