70年前から続く… 「火渡り秘法」 十輪院(広島・府中市)

多くの人が火渡りをして健康と幸せを願いました。広島・府中市にある十輪院で健康と幸せを祈願する厄除けの荒行「火渡り秘法」が行われました。

ヒバの葉を積み上げて作られた護摩壇に火をつけると、瞬く間に大きな火柱となりました。

そこへ信者の願いごとを書いた護摩木をくべて、般若心経を唱えます。

まだ火が燃え盛る中を、まずは僧侶や行者が渡っていきます。

そして火の勢いが衰えると、2mほどのくすぶる灰の道を参加者が渡ります。十輪院の火渡り秘法は、およそ70年前から毎年、行われている伝統行事です。ことしは、およそ300人が思い思いの願いを胸に素足で渡っていきました。

参加した人たち
「あっつー!」

「初めてだから熱くて、熱くて跳び上がりそうだった」
「1年を健康に過ごせそうな気がします」
「最近、転職したばかりなので気合を入れようかなと思って」
「ことしが受験生なので合格を思って渡りました。」

火渡り秘法が終わると、備後に春が訪れるといわれています。

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