晩秋から冬にかけて成長し、じっくりと栄養を蓄えた「春トマト」の収穫が栃木県内の生産農家で本格化している。
JAなす南馬頭トマト部会の那珂川町久那瀬、農業益子誠(ましこまこと)さん(46)は、糖度と酸味のバランスが良く、病害に強い大玉の「桃太郎ホープ」を栽培。3日は完熟手前の実を一個一個もぎ取っていったほか、余分なわき芽を取る作業を進めた。
昨年11月上旬に苗を植え、手塩にかけてきたという益子さんは「冬の日差しを浴びて育つこの時季のトマトは実がしまって大きい」と目を細めていた。
収穫作業は7月上旬まで続き、計約25万個を宮城県内の市場に出荷する予定という。