森田遥が初日のリベンジで2位浮上 2年前のリベンジも

2年前は最終日最終ホールで涙を飲み、2位に甘んじた(撮影/中野義昌)

◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 2日目(3日)◇琉球GC(沖縄県)◇6560yd(パー72)

1アンダー8位から出た森田遥は7バーディ、2ボギーの「67」で回り、首位と3打差の6アンダー2位に浮上した。インスタートから10番でピン右1mにつけ、11番(パー5)も残り40ydを57度でピン左前2mにつけて、2連続バーディで好調な滑り出しを切った。

16番、1番でスコアを落として「比較的、出入りの激しいゴルフだったかな」と振り返ったが、パー3の8番で獲ったバーディに心を躍らせた。初日が3パットのボギーで、この日のバーディパットは10mと長かった。「最後にフックすると思って打ったらしなくて、なぜかカップ左から入ったけどリベンジは出来た」。想像と違う形ではあったが、順位を一つ押し上げた。

オフは「長所」を伸ばす練習をしてきた(撮影/中野義昌)

2年前の2021年大会で優勝争いを演じた。最終日最終18番で小祝さくらにバーディを奪われ、惜敗の2位で終わった。「思い出しますね。苦いというよりは、なぜかコースとのフィーリングがいいなって思っていて、開幕1戦目でフワフワした気分だけどなんとなくコースが味方してくれている印象はある」。リベンジをしたいかと聞かれると「同じシチュエーションになればリベンジしたいけど、何が起きるか分からない天気だし、芝だし。そんなイメージ」。天気が変わりやすい沖縄、芝目の強い高麗グリーンだけに慎重な態度を崩さない。

オフシーズンは東京と地元の香川で過ごした。プロ9年目に入り、今年は「少しテンションを抑えて過ごした」とトレーニングの内容量を減らした。「前まではオフはしっかりトレーニングをしていたけど、自分はそういうタイプじゃない気がして。全体を見るのも大事かなって」。17年「北海道meijiカップ」以来のツアー2勝目に挑み、重ねたキャリアから導き出した試み。「シーズンを通してみないと分からないけど、良い方向に働いてくれたら」と期待を寄せた。

残り2日間。待望のツアー2勝目へ。「嫌でもすると思うけど、経験はしてきたのでそれを生かして。結果がついてきたら」と見据える。まずは最終日最終組を目指してムービングデーに臨む。(沖縄県南城市/石井操)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン