遠慮なしに全力で選ぶ!2023年のJ3「最高にかっこいいユニフォーム」10選

4日に行われる3試合で開幕を迎える2023年の明治安田生命J3リーグ。

ここでは今季のJ3リーグ・全20チームのユニフォームから、一切の遠慮なく独断で「最高にかっこいいユニフォーム」10着を選んでみたのでご紹介したい。

カマタマーレ讃岐

カマタマーレ讃岐 2023 Angua ホーム

デザインコンセプトは『瀬戸内海に響くSANUKITE(サヌカイト)』。サヌカイトとは岩石のことで、その特性から「石の持つ固い守備、削れば攻撃的な武器、打ち奏でれば美しい音色」をイメージしたデザインだ。

今年は「ANGUA(アングア)」をシンボルとした(株)Jリーグと三菱商事ファッション(株)が展開するプロジェクト事業からのリリースに。その第1弾としては上々のユニデザインとなった。

FC大阪

FC大阪 2023 Bonera ホーム

ついに悲願のJリーグ初参戦となるFC大阪。その記念すべき“初J”ユニフォームは、2022シーズンに引き続き本拠地「東大阪市花園ラグビー場」の“壁面の格子模様”がベース。2022モデルより格子のラインを強調したものとなっている。

サッカーチームでありながら本拠地がラグビー場という、ある種のギャップをそのままキットデザインに。ちなみにダイヤモンド上の格子柄はスタジアムの外観に見ることが出来る。

奈良クラブ

奈良クラブ 2023 Squadra ホーム

奈良は2022シーズンの日本フットボールリーグ(JFL)を優勝し、またJリーグ参入への諸条件もクリアしたことで、念願のJ3昇格が決定。奈良県初のJクラブとして今季のJ3を戦う。

その記念すべきユニフォームは『奈良、一体。』がコンセプト。多くの円が無限につながる模様の「七宝つなぎ」を全体にあしらい、赤く描くサポーターの姿は「クラブを応援する全ての人々とJリーグのピッチに立ちたい」という想いを込めたもの。サポーターを熱くさせるグラフィックだ。

Y.S.C.C.

横浜スポーツ&カルチャークラブ 2023 Bonera ホーム

2023シーズンのホームキットはブルーストライプをベースにデザインし、ダイヤ柄のグラデーションで“勝利への輝き”と“横浜の海に反射する光”を表現。横浜の海を感じるような爽やかなデザインが良い感じである。

なお、シャツではなくパンツ背面には引き続き、横浜本牧にある重要文化財「横浜三渓園」を描く。YSCCはパンツのデザインも毎年ユニークで楽しみなポイント。来年は“ガントリークレーン”デザインの復活を期待したい。

ヴァンラーレ八戸

ヴァンラーレ八戸 2023 hummel ホーム

2023ユニフォームは『青森県八戸市の海』をテーマにした“浮世絵風”デザイン。毎年3月から8月にかけて3万羽のウミネコが飛来し繁殖地となる蕪島(かぶしま)周辺をイメージし、穏やかな波とその上空を飛ぶウミネコを浮世絵風に描く。

胸元の赤黒ツートーンはウミネコの“クチバシの先端”をイメージしたもの。基調色はお馴染みのグリーンだが、今回はエンブレムカラーのオレンジを使わないところが新鮮だ。

長野パルセイロ

AC長野パルセイロ 2023 Penalty ホーム

二千年の歴史を持つという地元長野市の戸隠神社奥社に存在する、樹齢約400年を超える杉並木参道からインスピレーションを得たデザイン。クラブカラーのオレンジでグラデーションを施したシンプルなストライプで、チームの力強さを表現したという。

濃淡オレンジによるストライプ柄が格好よいデザイン。パンツも含めて、近年ではオレンジとネイビーが最も上手く共存したデザインのように感じられる。

FC岐阜

FC岐阜 2023 Razzoli ホーム

2023モデルは襟付きのクラシカルなデザイン。写真では少々分かりにくいが、シャツには「織物」をイメージしたテクスチャを採用している。織物は縦・横の糸から作られており、強いつながり・チームワーク・ファンと選手の繋がりなどの表現した柄模様だ。

過去2シーズンのキットデザインに比べれば幾分おとなしいが、袖に落とし込んだレンゲソウ柄のラインがおしゃれで特徴的。今回も地元岐阜のアパレル繊維産業と手を組み、企画・生産・販売までを行う「MADE IN GIFU」を継続する。

鹿児島ユナイテッド

鹿児島ユナイテッドFC 2023 Angua アウェイ

2023年は屋久島の世界自然遺産登録30周年ということで、屋久島の山地に自生している杉の木(屋久杉)をモチーフとしたデザイン。屋久杉の細かな年輪をイメージしたグラフィックで、クラブの“成長への感謝”と“今後の成長への祈り”を表現している。

屋久杉グラフィックにスポンサーロゴ「さつま島美人」が絶妙にマッチするデザイン。ホームキットも好デザインだが、悩んだ末に配色が絶妙なアウェイに軍配が上がった。なお、今年も特定のサプライヤーと契約せず、右胸に「ANGUA」ロゴを付ける。

松本山雅

松本山雅FC 2023 adidas ホーム

デザインのコンセプトは『TEMARI(手鞠)』。松本市の伝統工芸品で幸運を呼ぶ縁起の良い飾りもの「松本てまり」。その代表的なデザインの一つである“八重菊柄”から着想を得たシェプロン・ストライプを、濃淡グリーンで盛夏の北アルプスの稜線のイメージに重ね合わせたものだ。

今年もシンプルでありながら独創的なデザインで、手鞠の古典的な柄をスタイリッシュに表現。2022モデルもそうだったが、キットデザインはJ3のレベルを超越してる。

アスルクラロ沼津

アスルクラロ沼津 2023 Penalty ホーム

2トーンの濃淡ブルーと逆V字が特徴的なデザインだが、これはエンブレムの2つの要素「空と海」を組み合せたもの。ホームタウン沼津が位置する静岡県東部のどこまでも広い「空」を表すスカイブルーに、駿河湾のどこまでも深い「海」を表すブルーで2トーンを構成する。

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サプライヤーは2022年からPenaltyが担当。最初のユニフォームとなった2022モデルも好デザインだったが、今年はその上を行く仕上がりとなっている。引き続き各部ロゴマークは全てホワイトで統一し、濃淡ブルーとの調和もとれた見事なデザインだ。

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